犬は認知症になるとさまざまな症状がみられるといわれています。そのなかでも「吠える」「夜鳴きをする」という犬の行動によって飼い主さんが寝不足になるなど、日常生活に影響が出るケースもあるそうです。
では、認知症になった犬はなぜ吠えや夜鳴きをするのでしょうか?
「犬の認知症と吠えの関係」について、いぬのきもち獣医師相談室の原駿太朗先生に話を聞きました。
犬の認知症でみられる症状
引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー
犬の認知症でよくみられる症状には、
- 外からの刺激に対して反応が弱くなる
- 吠え続ける
- 昼夜逆転をしたように夜鳴きを始める
- 決まった場所にトイレができなくなる
- 徘徊をするようになる
などがあります。
認知症による犬の「吠え」や「夜鳴き」の関係性
引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー
愛犬が認知症によって吠え続けたり、夜鳴きをして困るという飼い主さんもいるかもしれません。
なぜ犬が認知症で吠えるのか? というと、これは自分自身でやりたいことが思うようにできなかったり、自由に動けない不安などが関係しているといわれています。
犬が認知症で「吠え続ける」「鳴き止まない」際の対処法
引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー
犬が認知症によって「吠え続ける」「鳴き止まない」という症状がみられる場合、飼い主さんが自宅でできることとして、今回は2つのお世話を紹介します。
①愛犬の体勢をこまめに変えてあげる
犬は思うように体を動かすことができないと、関節が固まってしまったり、長時間体を下にしていた部分が痛くなることがあるので、体勢をこまめに変えてあげるようにしましょう。
②愛犬を安心させる
犬の「吠える」行動が不安からきている場合は、犬を安心させるために飼い主さんのニオイのついたタオルなどを近くに置いてあげるとよいでしょう。
愛犬が認知症で吠える場合のお世話の仕方
引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー
愛犬が認知症で吠え続けたり、夜鳴きをする場合はどうやってお世話をしたらよいのか困ってしまうこともあるかと思いますが、愛犬が病気(認知症)で、さまざまなことが自由にできなくなっていることを想像しながらケアをしてあげるようにしましょう。
また、どうしても「吠え」が収まらない場合には、薬を使って一時的に落ち着かせる方法もありますが、認知症の症状は犬によって異なるため、かかりつけの獣医師とよく相談しながら検討するようにしましょう。
愛犬のお世話をする飼い主さんやご家族の睡眠と健康も大切です。お世話の参考にしてくださいね。
(監修:いぬのきもち獣医師相談室獣医師・原駿太朗先生)
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください