マンションの駐車場で鳴いていた子猫を保護 お迎えして10日目に見せた「警戒心ゼロ」な姿に思わずクスッ!

すっかり“家猫”としての姿を見せている子猫の姿に、思わずほっこり!

引用元:@nayu_0825

紹介するのは、X(旧Twitter)ユーザー・Asamiさん(@nayu_0825)が投稿していた、こちらの写真。そこには、保護して10日目に撮影したという愛猫・なゆちゃん(撮影時、生後約2カ月/本名:那由多<なゆた>)の姿が写っています。

骨盤クッションのくぼみにすっぽりハマってくつろぐ様子は、まるでお風呂に浸かっているみたい? 今にも「いい湯だなぁ〜」というセリフが聞こえてきそうです。

引用元:@nayu_0825

そんななゆちゃんは、Asamiさん夫婦が保護したコなのだそう。なゆちゃんとの出会いのエピソードについて、Asamiさんに話を聞きました。

なゆちゃんとの出会い

引用元:@nayu_0825

なゆちゃんとの出会いは、2023年8月下旬のとある日のことでした。この日、Asamiさんの夫は子猫の鳴き声で午前3時頃に目覚めたそう。

鳴き声が気になり、明るくなってから外に出て周辺を探したところ、住んでいるマンションの駐車場の車の下で子猫がうずくまっていたそうです。それが、なゆちゃんでした。

なゆちゃんと出会ったときのことを、Asamiさんは次のように振り返ります。

Asamiさん:
「捕まえようとすると怯えて逃げてしまいましたが、なゆはまた夕方に同じ場所に戻ってきて鳴いていました。なゆが隠れていた場所の車は別の住人のものだったので、管理会社にも報告して相談をし、3日がかりでようやくなゆを保護することができました

当時はちょうど残暑が厳しい頃。近くの公園やまわりには子猫が水を飲めるような場所がなく、なゆの鳴き声がだんだん小さくか細い声になっていったので、保護できたときは心からほっとしたことを覚えています」

事情があり、3日間の預かり後に涙のお別れをすることに

引用元:@nayu_0825

なゆちゃんを無事に保護したAsamiさん夫婦ですが、ひとつ大きな問題がありました。Asamiさん夫婦が住んでいるマンションは、ペット飼育不可の物件だったのです。

そこで、Asamiさんは管理会社に連絡をすることに。すると、管理会社のスタッフさんで猫の保護活動をしている人がいたそうで、その方になゆちゃんを託すことになったといいます。

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しかし、保護したのが金曜日の夕方だったため、月曜日の朝までAsamiさん宅でなゆちゃんを預かることになったそう。なゆちゃんを預かった3日間について、Asamiさんは当時の様子をこのように話しています。

Asamiさん:
「保護当時のなゆは、すごく怯えていました。お水もごはんもなかなか口をつけず、私たちの姿が見えないと鳴き続け、かといって抱き上げようとするとシャーッと威嚇。

ようやく夜中の2時頃からごはんを食べてくれましたが、よほどお腹が空いていたのかあっという間に完食してしまい、朝方にコンビニへ走りました。翌朝も『お腹空いたー』と鳴いてくれて、オシッコもウンチもしたのでひと安心しました」

引用元:@nayu_0825

Asamiさん夫婦を警戒していたなゆちゃんですが、3日目にはやっと抱っこさせてくれるようになったとのこと。そこからは、ご夫婦の姿が見えないと鳴くようになり、なゆちゃんはあっという間に懐いてくれたのだとか。

安心した様子を見せてくれたなゆちゃんですが、明日にはお別れをすることに。Asamiさんは、「なゆをまた不安にさせるのかと思うといたたまれない気持ちで、別れのことを考えると涙が出てしまいました」と話しています。

お別れをするも、その後嬉しい展開に!

引用元:@nayu_0825

なゆちゃんを保護して4日が経過し、ついにお別れの日がやってきました。管理人さんが引き取りにくるまでの間、Asamiさん夫婦はなゆちゃんをずっと抱っこしたり、一緒に遊んだりしていたのだとか。

そして、お別れの瞬間が訪れたといいます。

Asamiさん:
「なゆはみゃあみゃあ鳴くし、私も号泣。ダメ元で『飼いたい』と申し出ましたが、猫はダメとのことで、断腸の思いでなゆをお渡ししました」

引用元:@nayu_0825

なゆちゃんとお別れをしたAsamiさん夫婦。Asamiさんは涙が止まらず、しばらく放心状態だったそうですが、そんなときに嬉しい知らせが届いたそうです。

Asamiさん:
「妹から『子猫を引き取りたい』と電話があったんです。じつは、なゆを保護したときに引き取れないかと実家にお願いしていたのですが、『先代猫を亡くしてまだほかの猫をお迎えできない』と一度断られていました。

でも、家族会議をして、なゆを家族に迎えることを決めてくれたようです。すぐになゆを引き取ってくれたスタッフさんに電話をし事情を話したところ、『それはよかった!』と言ってくださり、快くなゆを連れてきてくださいました」

こうしてまた戻ってきた、なゆちゃん。翌日に実家に連れていくことになり、Asamiさん夫婦は最後に一晩だけなゆちゃんと一緒に過ごしたそう。

Asamiさんは「なゆはたくさんペロペロしてくれて、本当に幸せな時間を過ごしました」と話しており、この一晩はAsamiさん夫婦にとって特別なものになったようです。

Asamiさん家族に愛されているなゆちゃん。「私たちのところへ来てくれてありがとう」という気持ちでいっぱい

引用元:@nayu_0825

Asamiさんの実家で暮らすことになった、なゆちゃん。実家には両親と妹夫婦、甥と姪の6人が暮らしており、全員大の猫好き。

大歓迎されたなゆちゃんは実家にすぐに慣れてくれたそうで、Asamiさんは「私たちとしてはちょっぴり淋しく、でも涙が出るほど嬉しかったです」と心境を話します。

引用元:@nayu_0825

そんななゆちゃんは、現在生後7カ月半(取材時)になりました。人懐っこくて天真爛漫で、甘えん坊なコに成長しているそうです。

実家はAsamiさんの家から車で10分ほどの距離にあるため、Asamiさん夫婦は週1回の頻度でなゆちゃんに会いに行っているとのこと。なゆちゃんは毎回“チュッチュ”と挨拶をしてくれるといい、Asamiさんは嬉しく思うそうです。

引用元:@nayu_0825

離れて暮らしてはいるけれど、なゆちゃんの成長をそばで見守っているAsamiさん夫婦。これまでの日々を振り返りどのようなことを思うのか、Asamiさんは今の気持ちをこう話しています。

Asamiさん:
「もし保護した日が違う日だったら、なゆを我が家で預かることはなかったと思います。そう思うと、不思議な運命に導かれているような気持ちになります。

なゆに出会う前のことが思い出せないくらい、今は色鮮やかな日々を過ごしています。なゆには、『私たちのところへ来てくれてありがとう』という気持ちでいっぱいです。

今のなゆのまま、朗らかに素直にのびのび育ってくれたら嬉しいです」

写真提供・取材協力/Asamiさん(@nayu_0825)/X(旧Twitter)
※この記事は投稿者さまにご了承をいただいたうえで制作しています。
取材・文/雨宮カイ

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