【漫画】モンスターペアレントと教師の仁義なき戦いーーXで公開されたギャグバトル漫画が秀逸

学校を舞台にした、バカバカしくも熱いバトル漫画が3月上旬、X上で公開された。その名も『最速のモンスターペアレントvs国語教師』。タイトルの通り、モンスターペアレントと教師たちの戦いを描いた作品だ。

本作を手掛けたのは、現在は社会人として働きながら趣味として漫画を描いているというかめのまくらさん(@mkr0089)。コロナ禍の影響で家にいる時間が増え、本格的に漫画を描くようになったという。有無を言わせない躍動感のある本作が生まれた背景について、話を聞いた。(望月悠木)

■「人という字は…」のシーンを描きたかった

――『最速のモンスターペアレントvs国語教師』を制作したキッカケは?

かめの:“スピードタイプのモンスターペアレント”という言葉を思いつき、そこからモンスターペアレントと学校の先生が戦うストーリーを考えました。

――ストーリー展開はどのようにして決めたのですか?

かめの:熱血教師ドラマと能力バトル漫画のイメージをベースにストーリーを決めていきました。どちらも大好きなジャンルなので双方の要素を詰め込み、そして融合させてストーリーを膨らませていきました。

――確かにバトルあり、生徒を想っての教師と保護者のぶつかり合いもあるストーリーでした。

かめの:まず描きたいシーンがいくつかあり、それを繋げていくようにしてストーリーを構成しました。中でも一番描きたかったシーンはドラマ『3年B組金八先生』(TBS系)でお馴染みの「人という字は…」という件です。そのシーンに前後が繋がるようにするために意識して描きました。

――“溢れんばかりの情報量”や“目まぐるしい展開”が表現されていました。短いページ数にこれらを詰め込むことは大変だったのでは?

かめの:ページ数が多くなると描くのも読むのも大変になるため、「できるだけ短いページ数にしよう」ということは最初から決めていました(笑)。また、世界観や設定の説明が冗長的になると、読んでくれている人が飽きてしまう可能性があるため、できるだけ簡潔にまとめることを意識しました。

■坂本の戦い方の背景

――今回拳を交えることになった早紀や坂本はどのように作り上げましたか?

かめの:早紀は具体的なモデルはいません。いわゆる“スピードタイプ”のキャラクタービジュアルを意識して作りました。一方、坂本に関しては『3年B組金八先生』を参考にして、そこから名字もロン毛もそのまま拝借させていただきました。

――坂本は“黒板に書いた文字を具現化する”という能力でしたが、どのようにして思いついたのですか?

かめの:やはり『3年B組金八先生』の「人という字は…」という名シーンのオマージュです。「“人”という字で戦うならどういう使い方ができるかな」と考えて思いつきました。

――モンペ四天王や教師達など、いろいろ登場しましたが、特に気に入っているキャラはいますか?

かめの:養護教諭の白川さとみです。「可愛い女の子を描きたい」という欲求を意識して自分好みの容姿に仕上がりました。小さな一コマにしか登場しませんが、可愛く描けたと思っています。

――最後に今後はどのように漫画制作を展開していく予定ですか?

かめの:ジャンルや形式にこだわらず、とにかく自分が面白いと思うことをどんどん漫画にしていきたいと思います! フォロワー10万人を目標に頑張ります! よろしくお願いします!

(望月悠木)

© 株式会社blueprint