藤井八冠、NHK杯の連覇逃す 将棋、佐々木八段が初優勝

藤井聡太八冠

 将棋の第73回NHK杯戦決勝は17日に放送され、藤井聡太八冠(21)=竜王・名人・王位・叡王・王座・棋王・王将・棋聖=が佐々木勇気八段(29)に敗れ、2年連続2度目の優勝を逃した。佐々木八段は同棋戦で初優勝を飾った。

 決勝は昨年と同じ顔合わせ。二転三転する熱戦を最後は佐々木八段が制した。藤井八冠は「終盤の判断が難しかった」と話し、佐々木八段は「優勝できると思っていなかったのでうれしい」と感想を述べた。

 藤井八冠は、タイトル戦以外の主要4棋戦(NHK杯戦、朝日杯、銀河戦、JT日本シリーズ)を22年度は全て制した。23年度は日本シリーズで優勝、それ以外はいずれも決勝で敗れた。

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