クロップ監督がケガ人続出の危機を乗り越えた2つの理由を明かす「ケガは大きな影響を与えたが…」

写真:クロップ監督は今シーズン限りでの退任を表明している©Getty Images

リヴァプールのユルゲン・クロップ監督が、主力選手に相次ぐ離脱者が出たにもかかわらず、勝利を積み重ねることのできている理由を明かした。『Liverpool Echo』が伝えている。

今季のリヴァプールは主力選手の離脱に苦しんでいるが、カラバオカップで優勝し、未だ4冠の可能性を残している。ドミニク・ソボスライやエースのモハメド・サラーは復帰したものの、アリソン・ベッカーやトレント・アレクサンダー=アーノルド、カーティス・ジョーンズ、ディオゴ・ジョタなどが現在も戦列を離れている。多くの主力選手が不在の中、タイトルを獲得し順調なシーズンを過ごしている理由をクロップ監督は次のように語った。

「ケガは私たちに大きな影響を与えたが、2つのことが私たちを助けてくれた。それはロッカールームの文化とピッチ上に設定した構造だ。シーズン中に大きく成長することができた」

「我々はプレーのコンセプトを変えていない。選手たちが試合に出た時、出ていない時に何をしなければならないか知っており、少なくとも同じトレーニングをしている。彼らがピッチに足を踏み入れたら、何をしなければならないか正確にわかっている」

2024年に入りケガ人が続出すると、コナー・ブラッドリーを始め、ジャレル・クァンザーやボビー・クラークなど、アカデミー出身の若手選手が出場機会を掴み結果を残している。

「常に『何か他には、何か他のものは…』というわけにはいかない。周囲の状況は変わったが、私たちは変化しなかった」

「シーズンの初日から、選手たちが適切にプレーする構造を見つけることができたし、チーム全体にうまく波及した。それが我々がとても安定している理由だ」

カラバオカップ優勝を果たしたリヴァプールは、現在プレミアリーグでアーセナル、マンチェスター・シティと熾烈な三つ巴の優勝を争い演じている。UEFAヨーロッパリーグでは、スパルタ・プラハに勝利し、準々決勝でアタランタとの試合が決まった。日本時間の3月18日0時30分には、勝ち進んでいるFAカップ準々決勝マンチェスター・ユナイテッド戦を控えている。

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