ジョコビッチが5年ぶりのマイアミOP出場を直前に取りやめ!「プライベートと仕事のバランスを取る」ため<SMASH>

男子テニス世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア/36歳)が3月16日に自身のSNSを更新し、20日に開幕するマスターズ1000大会「マイアミ・オープン」(アメリカ・マイアミ/ハードコート)の欠場を正式に発表した。

冒頭でジョコビッチは「残念ですが、今年のマイアミ・オープンには出場しません」と報告。欠場の理由を説明するとともに、現在の心境をこう綴った。

「キャリアのこの段階に来て、プライベートと仕事のスケジュールのバランスを取っているところです。(今年は)世界で最高かつ最も情熱的なファンの声援を経験できないのが残念です。またマイアミでプレーできることを楽しみにしています!」
シーズン最初の四大大会「全豪オープン」の準決勝で22歳のヤニック・シナー(イタリア/現3位)に敗退してからは、約1カ月半にわたりツアーを離れていたジョコビッチ。休養を経て参戦した「BNPパリバ・オープン」(3月6日~17日/アメリカ・インディアンウェルズ/ハードコート/ATP1000)では初戦(2回戦)でアレクサンダー・ブキッチ(オーストラリア/69位)にフルセットで勝利した後、3回戦でラッキールーザー(予選敗者が繰り上がる措置)の20歳、ルカ・ナルディ(イタリア/123位)にまさかの敗北を喫していた。

過去6度(2007、11、12、14、15、16年)の優勝、通算44勝7敗と相性の良いマイアミには、新型コロナウイルス・ワクチン未接種の関係で19年大会を最後に出場できていないため、ジョコビッチ自身も5年ぶりのプレーを楽しみにしていたはずだ。だが今回は思うような結果が出ていない現状もあって、一足早くクレーシーズンに備える判断をしたのかもしれない。

赤土のコートで躍動できるよう、ひとまずは家族との時間を楽しみながら心身をリフレッシュさせてほしい。

文●中村光佑

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