私の市では有料のごみ袋が「指定」されています。うんざりして引っ越したいのですが、「ごみ出しが有料ではない市町村」は都内にありますか?

東京23区内はすべてごみ出しが無料

東京23区内では、以前までは東京23区推奨ごみ袋が指定されていましたが、平成21年3月31日をもって制度は廃止されました。そのため、現在東京23区内では、指定のごみ袋はありません。指定はありませんが、基本的には市販されている透明または半透明のごみ袋を使用するようにと、各地域で呼びかけられています。

ごみ出しが有料の市町村からの引っ越しを考える際は、東京23区内であれば、どの地域でもごみ出しは無料です。ごみ袋の購入費用を節約したい方で、東京に引っ越したいと考えている場合は、23区内で引っ越し先を検討しましょう。

東京都でごみ出しが有料の地域

東京23区内には、指定ごみ袋はありませんが、東京のほかの地域では、ごみ袋が指定されている場合もあります。ここでは、東京都でごみ出しが有料化されている地域をいくつか紹介します。東京23区外への引っ越しを検討している方は、有料の地域とその金額を確認しましょう。

ごみ出しが有料の地域その1:東京都府中市

東京都府中市では、指定のごみ袋が販売されています。ごみの種類によってカラーが設定されており、燃やすごみがみどり色、燃やさないごみがオレンジ色、容器包装プラスチックがピンク色のごみ袋です。10枚1組の販売価格を表1にまとめました。

表1

※府中市「ごみ・資源物の出し方」をもとに筆者作成

基本的に10枚1組での販売ですが、一部取扱店ではばら売りをしているようです。

ごみ出しが有料の地域その2:東京都稲城市

東京都稲城市でも、ごみ袋を指定しています。こちらもごみの種類によって、ごみ袋のカラーが分かれています。燃えるごみが黄色、燃えないごみがピンク色、プラスチックごみが青色です。10枚1組の販売価格を、表2にまとめました。

表2

※稲城市「指定収集袋の種類と価格」をもとに筆者作成

どちらの市も、市が指定するごみ袋以外で出されたごみは収集してもらえませんので、注意しましょう。

東京23区内は指定ごみ袋がない

ごみの廃棄問題を受けて、各自治体でも廃棄量を減らすために、さまざまな取り組みが行われています。その一つが、指定ごみ袋です。ごみ出しを有料化して、各家庭が出すごみの量を減少させるという目的があると考えられます。しかし、すべての地域で有料化されているわけではありません。東京23区推奨ごみ袋が存在したこともありますが、平成21年3月末に制度が廃止されたため、現在の東京23区内には指定のごみ袋はありません。

23区外の地域では、ごみ袋を指定しているケースがあり、府中市や稲城市などが該当します。ごみ袋の金額は、サイズやごみの種類によって異なりますが、地域差はさほどないようです。そのため、ごみ袋に費用をかけたくないと考えている方は、東京23区内であれば、どこでも引っ越しが可能です。今後、新しい住まいを探す際の参考にしてください。

出典

新宿区 東京23区推奨ごみ袋制度廃止
府中市 ごみ・資源物の出し方
稲城市 指定収集袋の種類と価格

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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