国内のITFツアー「大学シリーズ」が開幕! 第1戦の亜大国際では大学出身プロの白石光と田口涼太郎が4強<SMASH>

日本開催のITF(国際テニス連盟)ワールドツアーが、男子の「亜細亜大学国際テニストーナメント」(3月12日~17日/東京・亜細亜大学日の出キャンパス/ハードコート/M15)でいよいよスタート。17日にシングルス決勝が行なわれ、第1戦が終了した。

ITFツアーは国際テニス大会のカテゴリーの中で、ATPツアーやATPチャレンジャーの下部ツアーに当たり、特に賞金総額15,000ドル大会は最も低いグレードとあって、これから世界を目指す新鋭たちの登竜門となっている。

日本では毎年3月から大学主催のITFツアーが続くのが慣例で、「大学シリーズ」として定着していたが、コロナ禍により開催が中断。昨年一部の大会が復活し、そして今年は亜細亜大、早稲田大が再開したことで、筑波大まで3週続く大学シリーズが蘇ることとなった。

その第1戦である亜細亜大学国際トーナメントは、大学出身選手の活躍で沸いた。昨年早稲田大学を卒業した白石光と、同じく近畿大学を卒業した田口涼太郎のプロ2年目の2人がベスト4入り。第5シードの白石は準々決勝で第4シードの望月勇希をフルセットで下し、準決勝では第2シードのステファノス・サケラリディス(ギリシャ)と激闘を繰り広げたが、7-6(2)、5-7、3-6であと一歩及ばなかった。

一方、田口はノーシードから4強入りする健闘。準決勝で第1シードのバイ・ヤン(中国)に3-6、2-6で敗れた。決勝はバイがサケラリディスを6-2、6-4で下し優勝を飾っている。
またダブルスでは、慶應義塾大学出身の第1シード、今村昌倫/上杉海斗が決勝に進出。第2シードのイ・ジェムン/ソン・ミンギュ(韓国)との頂上決戦は4-6、5-7で振り切られ、準優勝となった。

大学シリーズはこの後、3月19日(火)~24日(日)の「TeamREC・早稲田大学インターナショナルテニスオープン」(東京・早稲田大学東伏見コート/M15)、3月26日(火)~31日(日)の「筑波大学MEIKEIオープンテニス」(茨城・筑波大学体芸テニスコート/M15)と続く。

また、女子のITFツアーも、3月19日(火)~24日(日)の「亜細亜大学国際女子テニストーナメント」(東京・亜大日の出キャンパス/W15)で戦いの火ぶたが切られる。日本テニスの未来を担う新星たちを見に、ぜひ会場に足を運んでほしい。

構成●スマッシュ編集部

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