「働くのって罪なのか」確定申告を終えた有名人たちが裏金議員へ恨み節…橋下徹氏は「机の中から2000万」に憤慨

3月15日をもって2024年の確定申告の期限が終了した。自民党の政治資金パーティー裏金事件を受け、モヤモヤした気持ちをいだきながら、みな確定申告を済ませたようだ。

16日、元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏が、『NewsBAR橋下』(ABEMA)に出演。番組の冒頭で、お笑いコンビ「サバンナ」高橋茂雄から「確定申告は無事に終わられましたか?」と問われると、「終わった〜!」と心底、安堵した様子でこう語った。

「最後の税理士との打ち合わせで、僕、源泉徴収でだいぶ引いていたのに、『やっぱりまだ引き足りません。もうちょっと(税金を)払わないと』と言われて。ありがたいことなんですが、Xで収益が入ってくるから。Twitterのぶんが。今まで無料でやってたやつが、なんかうまいこと収入に変わって。

でも、腹立つね〜。確定申告をやればやるほど。今の国会議員はどうなのよ? 机の中から2000万って、うちの事務所は硬貨しか出てこない。本当に腹立つね」

自民党の萩生田光一前政調会長が、キックバックされた約2000万円について、机の引き出しに保管していたと語ったことを引き合いに怒りをあらわにした。

15日には、ラッパーの呂布カルマが自身の「X」に、税金への不満を連投した。

《働くのって罪なのかってぐらい税金取られるんだけど。納得いかねぇ…》

《確定申告で納税額が確定して物凄く仕事へのモチベーションが下がってしまった。この仕事もあの仕事もどうせ全部税金で持ってかれるやんけ》

確定申告の最終日だった同日、岸田文雄首相は参院予算委員会で「納税の意味を考え、ご協力を」と述べ、国民に確定申告を呼びかけた。だが、首相は6日の参院予算委員会で、キックバックぶんを政治資金収支報告書に記載しなかった自民党議員に納税を促さない考えを明らかにしている。

元テレビ朝日社員の玉川徹氏は、2月19日、『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)に出演。「僕は今年から確定申告なんです」としたうえで、こう不満を吐露していた。

「感覚が全然違う。自分で領収書を集めても、税務署にダメと言われるかもしれない。そういうのをビクビクしながら、税理士さんに渡してこれから申告する。確定申告をする人はそういうことをしているわけですよ。

最終的に申告書が出てきて、自分の税金がいくらというのがわかり、これから足りないぶんを払うわけでしょう? そういうことをやっている人は、『こいつら何やってんだ!』と思うと思いますよ、正直な話」

3月14日の参院政治倫理審査会で、自民党の世耕弘成前参院幹事長は1542万円のキックバックぶんについて、「すべて政治活動に使った」と強調。政治資金を政治活動に使った場合は非課税とされる原則を盾に取り、納税しない意向を示した。

SNSでは、世耕氏が納税しない意向を示したことに、怒りの声が巻き起こっている。

《確定申告に記載してない収入がバレた時、「全部経費で使った」といえば、モーマンタイなの?》

《使い切ったから確定申告を拒否ですって!ばかなの?使い切っても残ってても雑所得は雑所得ですよ》

《「すべて政治資金に使った」で通用するならば、面倒な領収書なんていらないってことやな。確定申告もこの方法でいいのか? 領収書はないけど、これだけ仕事の経費ですと言えば落ちるのか?》

確定申告の期間中、SNSでは《#確定申告ボイコット》という投稿が10万件を超えることも。「納税の義務」を揺るがしかねない事態を招いた自民党の裏金議員たち。「けじめ」のつけ方を間違えれば、モヤモヤした気持ちが爆発しかねない。

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