福井城址の石垣が毎日ライトアップ…3.4月は桜色 北陸新幹線福井県内開業に合わせて

全周が桜色にライトアップされた福井城址の石垣=福井県福井市大手2丁目

 北陸新幹線福井県内開業に合わせ、福井市の福井城址の石垣がライトアップされ、全周がピンクの「桜色」に浮かび上がり、幻想的な雰囲気に包まれている。

 400年以上前から残る石垣の歴史的価値を認識してもらおうと福井県が企画。昨年は西側の石垣のみだったが、今回は全周にスケールアップした。3、4月は桜色、6月は青い「アジサイ色」など季節にちなんだ色と、通常の電球色を20秒間隔で交互に照らす。

 石垣とお堀を望む「視点場」として城址南東の角地に整備された「東二ノ丸広場」で点灯式が行われた。福井城のシンボルだった坤櫓(ひつじさるやぐら)の復元プロジェクトの一環で、櫓に見立てたモニュメント設置に協力した福井工業大学の学生3人がスイッチを押し、石垣を桜色に染めた。通りかかった人たちが足を止め、夜空とお堀の水面に輝く風景に見入っていた。

 ライトアップは毎日、日没から午後10時まで行われる。

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