「世界が注目している」 伊勢崎銘仙をテーマにトークセッション 群馬・伊勢崎市

テキスタイル作品が展示された会場で開かれたトークセッション

 群馬県伊勢崎市の中心市街地で開催中のイベント「ぶらぶらメイセン」に合わせ、伊勢崎銘仙をテーマにしたトークセッションが16日、同市の赤石楽舎で開かれた。いせさき銘仙の会代表の杉原みち子さんら4人が、「銘仙の今と昔」をテーマに語り合った。

 東京造形大の学生が、産学連携プロジェクトで制作したテキスタイル(布)作品が並ぶ会場に約70人が来場。国内外で活躍するテキスタイルデザイナーの須藤玲子さん、元同大特任教授の後藤大樹さん、服飾ブランド「Ay(アイ)」社長の村上采さんが登壇した。

 須藤さんは事実上生産が途絶えている伊勢崎銘仙について、「現在、世界が一番注目しているテキスタイル。日本人が一番知らないことだが、普段着だった銘仙は残っている物が少なく価値が高まっている」と紹介。銘仙を再生させた服飾を手がけてきた村上さんは、ジャカード織りで銘仙の柄を表現する自社の新たな取り組みについて説明した。杉原さんの明るい語り口に、和やかな雰囲気で対話は進んだ。

© 株式会社上毛新聞社