ラツィオ暫定監督「裏切り?絶対にそんなことはない」選手とサッリ前監督との確執を否定

写真:フロジノーネ戦で暫定監督を務めたマルトゥシエッロ氏(左)

フロジノーネ戦でラツィオの暫定監督を務めたジョヴァンニ・マルトゥシエッロ氏が、ラツィオの選手たちがマウリツィオ・サッリ前監督を裏切ったことを否定した。『Sky Sports ITALIA』が伝えている。

現地時間3月13日、ラツィオはサッリ氏が辞任することを発表。同16日に行われたセリエA第29節フロジノーネ戦では、長年サッリ氏を副官として支えていたマルトゥシエッロ氏が暫定監督を務めることになった。

試合は、フロジノーネに先制を許したもののタティ・カステジャーノスの2ゴールなど逆転に成功し、2-3と打ち合いを制した。リーグ戦3連敗をストップしたラツィオは勝ち点を43とし、9位に位置している。鎌田大地は86分から途中出場している。

ラツィオのクラウディオ・ロティート会長が「チームがサッリを裏切った」と発言し、物議を醸していたが、マルトゥシエッロ暫定監督はそれを否定した。

「裏切り?絶対にそんなことはない。長年サッカーに携わってきたが、このチームがそんなことをできるとは思わない」

「選手たちは素晴らしいプロフェッショナルだ。100パーセントの力を発揮できなかったり、困難な状況を打破できないこともあるが、裏切りという言葉は強すぎる。私がいた2年間でそのような感覚を味わったことはない」

「彼が辞任を発表した時、感情的になっていたことは否定しない。最初に動揺したのはサッリだった。悲しいことだが、私たちは他の道を見つけることになる」

サッリ氏の後任として、イゴール・トゥドール氏の就任が濃厚となっており、早ければ週明けにも発表されるという。

クロアチア人のイゴール氏は現役時代にユヴェントスなどでプレー。指導者に転身後、セリエAではウディネーゼとヴェローナの監督を務めており、アンドレア・ピルロ氏がユヴェントスを率いた時にはアシスタントコーチを経験している。

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