10人vs10人の激闘は横浜FMに軍配! A・ロペス&水沼宏太の活躍で京都との打ち合い制す

2024明治安田J1リーグ第4節が17日に行われ、京都サンガF.C.と横浜F・マリノスが対戦した。

AFCチャンピオンズリーグ準々決勝第2戦・山東泰山戦から中3日の横浜FMは、同試合から先発を1人変更し、水沼宏太が先発に復帰。アジアでの勢いそのままに、今季リーグ戦2勝目を目指す。一方、2連勝を狙う京都は、前節の川崎フロンターレ戦からスターティングメンバーを2人変更して試合に臨んだ。

試合の均衡が破れたのは開始5分、横浜FMが先制に成功する。敵陣深い位置でアンデルソン・ロペスが相手DFアピアタウィア久にプレスをかけてボールを奪取。そのままペナルティエリア左からグラウンダークロスを送り、ゴール前に飛び込んだ水沼が合わせて押し込んだ。

8分、横浜FMに絶好機が到来。自陣からのロングボールに抜け出した植中朝日が敵陣で独走状態となり、ペナルティエリアに入る直前でアピアタウィアに倒される。アピアタウィアはDOGSO(決定的な得点機会の阻止)で一発退場となり、横浜FMは早い時間で数的有利を得る。同場面で獲得したフリーキックは水沼が担当したものの、壁に当たって追加点とはならなかった。

苦しい展開となった京都は、20分に決定機到来。GKを起点にロングカウンターを仕掛け、右サイドからマルコ・トゥーリオがグラウンダークロスを送る。ゴール前の原大智が滑りながら合わせたものの、シュートは惜しくも枠を外れた。

33分、横浜FMがリードを広げる。エウベルが左サイドをえぐってクロスを供給。ペナルティエリア右でボールを収めた水沼はシュートではなく折り返しを選択し、ゴール前でフリーとなっていたA・ロペスが冷静に流し込んだ。

それでも諦めない京都が積極的に速攻を仕掛け、試合はオープンな展開に。京都は39分、川﨑颯太が右から折り返し、中央の佐藤響が合わせたシュートはクロスバーに直撃。そして前半終盤、京都が2点を奪って試合は同点で折り返す。まずは45分、敵陣で相手の中途半端なクリアを佐藤が奪い、相手GKとの一対一を制した。そして後半アディショナルタイム3分、左コーナーキックを麻田将吾が頭ですらし、反応した原がヘディングシュートを放つ。これは相手GKに防がれたものの、こぼれ球を川﨑が押し込んだ。

横浜FMは52分、勝ち越しに成功する。松原健のスローインから喜田拓也、植中とボールをつなぎ、最後はボックス中央で待ち構えていたA・ロペスが押し込んだ。

すると64分、京都がカウンターを仕掛け、スルーパスに福田心之助が抜け出す。ペナルティエリア手前で福田が相手GKポープ・ウィリアムと交錯すると、ポープ・ウィリアムもDOGSOの判定で一発レッドカードとなり、試合は10人対10人の戦いになる。

最後までノーガードの攻防が繰り広げられたが、次の1点は生まれないまま試合終了。激闘を制した横浜FMが開幕節以来のリーグ戦白星を挙げ、京都は今季2敗目となった。次節、京都は29日に敵地で東京ヴェルディと対戦。横浜FMは30日に敵地で名古屋グランパスと対戦する。

【スコア】
京都サンガF.C. 2-3 横浜F・マリノス

【得点者】
0-1 5分 水沼宏太(横浜FM)
0-2 33分 アンデルソン・ロペス(横浜FM)
1-2 45分 佐藤響(京都)
2-2 45+2分 川﨑颯太(京都)
2-3 52分 アンデルソン・ロペス(横浜FM)

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