【鹿島】決勝弾の鈴木優磨、遂行したダブル・ミッション。「いいトレーニングができて、いい結果を得られている」。川崎から9年ぶりの勝利をもたらす

川崎の最終ラインにプレスをかけ続け、ゴールも奪う――。「運もあったが、常にゴール前で準備していた」

[J1 4節]鹿島 2-1 川崎/2024年3月17日15:00/カシマサッカースタジアム

鹿島アントラーズのFW鈴木優磨が川崎フロンターレ戦、1-1で迎えた50分に値千金の逆転ゴールを決めて、今季ホーム初勝利、さらに実にリーグ戦では9年ぶりとなる川崎戦での白星をもたらした。

鹿島の『40番』はこの日、センターフォワードで出場。トップ下に入った名古新太郎と前後に動いてギャップを作りつつ、左サイドに入ったチャヴリッチの飛び出しも引き出し、今回はよりゴール前でプレーする機会を増やした。

川崎のビルドアップの起点である最終ラインに重圧を与える。同時に、ストライカーとしてゴールを狙う。鹿島のエースはそのダブル・ミッションを遂行した。

47分にはフィードのポイントとなって潰れ役になり、背後へ抜け出したチャヴリッチ弾を引き出す。そして50分、プレッシングからボールを奪った名古のクロスがバーを叩き、ファーにいた鈴木が詰めて、ホームのサポーターの前で歓喜をもたらした。

「前半から最後の質さえあればというシーンが結構あり、僕自身も後半必ず来るシーンを狙っていました。運もありました。常にゴール前で準備していたことが良かったと思います」

鈴木は試合後、そのように振り返った。

「どんな状況でも勝つサッカーを考えていました。川崎さんに限らず、町田に負けて、連敗しなかったことはデカいです」

何よりランコ・ポポヴィッチ監督のもと、鈴木は「いいトレーニングができている」と頷いた。

「ダイレクトプレーから前を向いてプレーする練習を積んでいます。そこに対し、チーム全体でいい意識を持って、いいトレーニングができています。いいトレーニングができて、いい結果を得られています」

鈴木にとって、待望の今季初ゴール。ポポヴィッチ監督も「(同点ゴールを決めた)チャキ(チャヴリッチ)も優磨もキャンプからの1か月半の中で合流できない時期もありました。さらに、ここからコンディションが上がっていきます」と期待を寄せていた。

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鹿島は中断明けの3月30日、再びホームでジュビロ磐田と対戦する。

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