オリックス新加入のカスティーヨがローテ入りへ意欲「しっかりと勝ち取れるように成績を残したい」【オリ熱スタイル'24】

今シーズンからオリックスに加入したルイス・カスティーヨが、16日に昨年在籍していたロッテとのオープン戦(千葉・ZOZOマリンスタジアム)に先発。5回を83球、6安打、4奪三振、1失点の粘投を見せて、開幕ローテーション入りへ大きくアピールした。

来日1年目の昨年は、ロッテで先発と中継ぎのどちらでも投げられるピッチャーとして、オリックスも手を焼いていたが、今年はチームの4連覇に向けた戦力として、活躍しそうだ。ただ昨年から「スタミナ」が課題となっており、先発と中継ぎを兼務したのも、それが原因とされている。オープン戦では、3日のDeNA戦(京セラドーム大阪)は3回無失点、9日の巨人戦(同)は4回2失点と、1イニングずつ投球回数を増やしている。入団会見では「ストレートに自信を持っているので、それをしっかりコーナーに投げ分けて、相手打者と勝負したい」と話していたが、球に力があるのは大きな武器だ。

オープン戦では「ストレートとカーブが自分の中でいいコースに投げ分けられている」と手応えを感じているようだが、スライダーやスプリット、ツーシームといった独特な変化をしていく落ちる変化球も多彩に操っていた。また昨年、ロッテとして京セラのマウンドに上がった際、好投をしていることもプラスに作用しているようで「昨年いい成績を収めてるっていうこともあって、すごくいい印象を持っていますし、すごく球場が大きく見えるので、その分いい感じでいいピッチングができている」と本拠地がお気に入りのマウンドというのもピッチャーにとっては大きなことである。

今シーズンのオリックスは、宮城大弥の開幕投手が確実視されており、昨年活躍した山下舜平大、東晃平のローテ入りも間違いない。ここに田嶋大樹、山岡泰輔、カスティーヨ、エスピノーザといった精鋭たちが競争を繰り広げている。また今月支配下に再登録された椋木蓮も先発タイプなだけに、シーズン途中からこの中に加わる可能性は高い。

ローテ入りについてカスティーヨは「やっぱりたくさんいいピッチャーもいるので、ローテーションをしっかりと勝ち取れるように、自分は指示されたところで(投げて)しっかりと成績を残したい」と競争を勝ち取ることに強い意欲を持っている。「ストレートをもっと速く投げたい」「(試合の)最後まで投げられるようにしたい」と開幕に向けてさらにコンディションを上げていくことで、ローテ入りは内定から確定になるだろう。カスティーヨには、ブランドン・ディクソン以来となる外国人投手の柱として期待したい。

文⚫︎THE DIGEST取材班(D'sStyle)
写真⚫︎野口航志(D'sStyle)

© 日本スポーツ企画出版社