那覇市辻で奉納演舞「じゅり馬」披露 商売繁盛と豊年願う「旧廿日正月神事」 36年ぶりにパレード開催

 かつての辻村で暮らした女性に祈りをささげ、商売繁盛と豊年を願う「旧廿日正月(はちか・そーがち)神事」(主催・じゅり馬まつりパレード)が17日、那覇市辻の拝所前などであった。 パレードは1988年を最後に中止になっていたため、36年ぶりの開催。

 拝所前では馬の首をかたどった飾りを付けた女性約30人が奉納演舞「じゅり馬」を披露した。女性らは三線に合わせて鈴を鳴らしながらあでやかに舞い、地元の人や観光客を楽しませた。

 演舞した那覇市の上原由美子さん(53)は「当時ここで働いていた女性たちの思いを想像することを意識した。大切な行事をやっと復活させることができた」とうれし泣きしていた。

見物客を前に「じゅり馬」を演舞する女性ら=3月17日、那覇市辻

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