香港国際空港、旅客輸送は全面回復へ 特区政府財政司長

香港国際空港、旅客輸送は全面回復へ 特区政府財政司長

香港国際空港で搭乗手続きをする旅客。(資料写真、香港=新華社記者/王申)

 【新華社香港3月17日】国際航空運送協会(IATA)はこのほど、ワールドカーゴシンポジウム(WCS)を中国香港特別行政区で初開催した。特区政府財政司の陳茂波(ちん・ぼうは)司長はあいさつで、香港国際空港の2023年の貨物取扱量が約430万トンとなり、旅客輸送量も23年末時点で新型コロナウイルス感染症発生前の約8割まで回復し、今年は全面的に回復するとの見通しを示した。

 陳氏によると、第3滑走路の関連施設が年内に供用開始する予定で、それに伴って空港の受け入れ能力は向上する。35年には、年間延べ1億2千万人の旅客、1千万トン以上の貨物の取り扱いが可能となる。

 さらに、香港と「粤港澳大湾区(広東省・香港・マカオビッグベイエリア)」における他の都市との緊密な連携は、同空港が大湾区の物流の窓口、最も重要な貨物航空輸送ハブの機能を担うようにすると指摘。香港は「一帯一路」共同建設国の航空網の拡張にも力を入れており、モノの貿易を促進させ、人々のつながりを強化していくと述べた。

 1900人以上の業界関係者がシンポジウムに出席した。

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