ウェストハムとアストン・ビラの一戦はドロー決着…共に上位追走ならず【プレミアリーグ】

[写真:Getty Images]

プレミアリーグ第29節のウェストハムvsアストン・ビラが17日に行われ、1-1の引き分けに終わった。

ミッドウィークに行われたヨーロッパリーグ(EL)ラウンド16・2ndレグでフライブルクに圧勝し、逆転で準々決勝進出を決めた7位ウェストハム(勝ち点43)は、その試合のスタメンからGKファビアンスキ、クレスウェルをGKアレオラ、エメルソンに変更した以外は同じスタメンを採用。1トップにアントニオ、2列目に右からボーウェン、パケタ、クドゥスを据えた[4-2-3-1]で試合に臨んだ。

一方、ヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)ラウンド16・2ndレグでアヤックスに快勝し、ベスト8進出を決めた4位アストン・ビラ(勝ち点55)は、その試合からスタメンを4人変更。マッギンやディアビ、ジエゴ・カルロスらに代えてティーレマンスやデュラン、ラングレらをスタメンで起用した。

立ち上がりから一進一退の展開が続く中、アストン・ビラは12分にチャンス。右サイドから仕掛けたベイリーのパスでボックス右深くまで抜け出したワトキンスがダイレクトシュートを放ったが、これはGKアレオラのセーブに防がれた。

対するウェストハムは18分、ツォウファルの右クロスをボックス内のボーウェンが落とすと、パケタがダイレクトシュート。これがゴール前のソウチェクに当たりコースが変わったが、これはゴール左に外れた。

徐々に押し込む時間帯を増やしていくウェストハムは、29分にスコアを動かす。ソウチェクのパスを右サイドで受けたツォウファルがクロスを供給すると、アントニオがダイビングヘッドでゴールに流し込んだ。

さらにウェストハム40分にも、右CKの流れからクドゥスがゴールネットを揺らしたが、これはCKの場面でGKのプレーを妨害したアントニオのファウルを取られ、ゴールは取り消された。

迎えた後半、1点を追うアストン・ビラはデュランとラングレを下げてディアビとキャッシュを投入。しかし、再びネットを揺らしたのはホームチーム。

ウェストハムは48分、ボーウェンの右CKがゴール前のアントニオに当たったボールがそのままゴールに吸い込まれたが、VARの末にアントニオの腕に当たったと判定され、ゴールは取り消された。

その後はポゼッションで大きく上回るアストン・ビラが、何度もアタッキングサードまでボールを運ぶが要所で集中した守りを見せるウェストハム守備陣を攻略できないまま時間が経過。

1点ビハインドが続くアストン・ビラは、63分にロジャーズとA・モレノを下げてザニオーロとディーニュを投入。すると79分、ティーレマンスのロングパスでボックス右に抜け出したディアビが縦への仕掛けから折り返すと、走り込んだザニオーロが左足で流し込んだ。

このまま試合終了かと思われたが、ウェストハムは後半アディショナルタイムに決定機。96分、敵陣右サイドで獲得したFKからウォード=プラウズがクロスを供給すると、マヴロパノスが右足アウトで合わせた浮き球からゴール前での混戦が発生。最後はゴール前に詰めたソウチェクがボールを押し込んだが、オンフィールドレビューの末にソウチェクのハンドを取られ、ゴールは取り消された。

結局、試合はそのまま1-1でタイムアップ。来季の欧州カップ戦を狙う両者の一戦は、勝ち点1を分け合う結果となった。

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