【韓国】全南道の交通改善へ、高速道路や鉄道高速化[経済]

韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は14日、全羅南道エリアの交通インフラ改善に向けて、新たな高速道路の建設や鉄道の高速化を推進する意向を示した。

韓国政府は約2兆6,000億ウォン(約2,900億円)を投じて、全羅南道霊岩郡—光州市間(47キロメートル)にドイツの高速道路「アウトバーン」のような速度制限のない高速道路を建設する。年内に細部計画をまとめるための研究に着手する計画だ。完成した高速道路は、自動運転車の実証基地(テストベッド)としても活用する。

全北道(旧全羅北道)益山市と全羅南道麗水市の180キロ区間をつなぐ鉄道「全羅線」の高速化も推進する。同区間では高速鉄道「KTX」が運行されているが既存の線路の改修が行われずに運行が開始されたため、速度が遅いという問題があった。高速化により時速350キロ以上での運行を可能にする。

■世界的な観光ベルト造成も

このほか、全羅南道地域の観光分野には1兆3,000億ウォンを投資。島や海岸など海洋資源と文化芸術資源を組み合わせた世界的な観光リゾートベルトを造成する目標を掲げる。

非首都圏の投資促進に向けた「機会発展特区」も指定する。◇光陽市は2次電池◇順天市は文化コンテンツ◇麗水市は水素産業クラスター◇木浦市・海南郡は洋上風力産業——をテーマに、企業の投資を誘致する。

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