プーチン大統領、圧勝で5選 87%超、史上最高得票

選対本部でスピーチするプーチン大統領=17日、モスクワ(タス=共同)

 ロシア大統領選は17日夜(日本時間18日未明)に開票され、中央選挙管理委員会の開票率約99%の暫定集計で現職のウラジーミル・プーチン大統領(71)が87.33%を得票して他の3候補を圧倒、通算5選を決めた。プーチン氏はモスクワの選対本部で「国民の信頼に感謝する」と勝利宣言。ウクライナ侵攻を目的達成まで続けると明言した。

 2000年の初当選以来、政治の実権を握り続けてきたプーチン氏の任期はさらに6年延びて統治期間は30年となるが、投票妨害など一部で政権への反発もうかがわれた。長期化する侵攻の今後の展開や日米欧との厳しい対立が続く外交、制裁下の経済強化などが新たな任期の焦点となる。

 プーチン氏の得票数は7400万票を超え、自身が前回18年の選挙で達成した約5642万の史上最高得票を上回った。

 プーチン氏は22年2月に開始した侵攻を「国の独立と安全を確保する戦い」と正当化。政権は高い得票率を侵攻への「信任」とみなし、軍事力を強化して欧米との対決姿勢を強める構えだ。

開票序盤でプーチン大統領の圧倒的な得票を伝える中央選管のモニター画面=17日、モスクワ(タス=共同)
シベリアのノボシビルスクで始まったロシア大統領選の開票=17日(タス=共同)

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