ローマがペッレグリーニ芸術弾でウノゼロ勝利! 4位ボローニャを3pt差で追走【セリエA】

[写真:Getty Images]

セリエA第29節、ローマvsサッスオーロが17日にスタディオ・オリンピコで行われ、ホームのローマが1-0で勝利した。

前節、フィオレンティーナ相手に2-2の劇的ドローゲームを演じた5位のローマは、降格圏の19位に沈むサッスオーロとのホームゲームでリーグ2戦ぶりの白星を目指した。

直近ヨーロッパリーグ(EL)のブライトンとのアウェイゲームを0-1で落とすも、1stレグの大きなアドバンテージによってベスト8進出を果たしたジャッロロッシは、その試合から先発6人を変更。負傷明けのルカクとカルスドルプに加え、パレデス、エル・シャーラウィら主力が復帰した。

立ち上がりからボールを保持して攻め手を窺うローマ。開始直後にはスピナッツォーラの左クロスからルカクが早速ヘディングでファーストシュートを記録した。

ここから攻勢を強めたいところだったが、以降はバックラインでボールを持てるものの、なかなか効果的に前進することができず。なかなかフィニッシュの数を増やせない。また、苦手とするロリエンテの左サイドを起点に幾度か攻め込まれるシーンも…。

攻撃が完全に停滞する中、前半半ば過ぎには筋肉系のトラブルか、スピナッツォーラが自ら交代を要求。アンヘリーニョのスクランブル投入を余儀なくされる。その後、前半終了間際にはセットプレーの流れからペッレグリーニの正確なクロスでゴール前のルカクに決定機が訪れたが、フリーで放ったヘディングシュートは枠の左に外れた。

後半も同じメンバーで臨み、引き続きファイナルサードでの苦戦も予想されたが、頼れるカピターノが圧巻の個人技で古巣に強烈な一撃を見舞う。50分、左サイドのタッチライン際に流れてボールを受けたペッレグリーニがペナルティアーク付近までドリブルで切り込んで右足を一閃。ゴール前の密集を抜けた低弾道の鋭いシュートがゴール右下隅に突き刺さった。

後半立ち上がりに先制に成功したものの、以降はサッスオーロの反撃に晒されるローマ。マンチーニとジョレンテ、クリスタンテのセンターラインの好守でピンチを未然に防ぐ一方、ラチッチの強烈なミドルシュートでGKスヴィラールが好守を強いられる。

その後、バルダンツィ、チェリクの投入で右サイドのユニットを入れ替えすと、後半半ば過ぎにはルカク、バルダンツィに2点目のチャンスが訪れるが、相手守備陣の好守に阻まれる。

後半最終盤にはエル・シャーラウィを下げてハイセンを投入し、5バックで逃げ切りを図ると、ジョレンテのブロックが右ポストを叩くなど幾度か際どい場面こそあったものの、何とかウノゼロでの逃げ切りに成功した。

この結果、下位相手にしぶとく勝ち切ったローマが、今節先に勝利した4位のボローニャとの勝ち点差「3」を維持している。

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