橋本店(仙台市青葉区)/現場支援の専門部署新設、働き方改革を一段と注力

橋本店(仙台市青葉区、武田文孝社長)は健康経営を実践するため、働き方改革のアクセルを一段と踏み込む。社員が心身共に健康で豊かな生活を送り、余裕が生まれて仕事へのモチベーションも高まるよう、長時間労働の解消につながる制度、体制面の取り組みを徹底する。現場で働く技術職の勤務実態を踏まえ、書類作成などの作業を支援する「業務効率推進課」を土木、建築両部に新設。現場支援を手厚くすることで長年の懸案である時間外労働の削減、業務負担の軽減につなげる。
同社は「第一優先は家族、第二優先は仕事、第三優先は余暇」というスローガンを掲げ、心身の余裕が生産性向上につながる好循環をグループ全体で生み出す。4月1日付で新設する業務効率推進課は、提出書類作成支援以外に▽BIM/CIM・ICT支援▽ネットワーク構築▽建設キャリアアップシステム(CCUS)サポート▽施工計画書作成支援▽電子マニフェスト管理-などの仕事を各現場の状況を見ながらカバーする。
日常業務では仕事の時間を前倒しする早出勤務(午前7時30分~午後4時30分)の実施を各部門で強く推奨していく。勤務間インターバルも「11時間」の定着を目指す。一日のサイクルで仕事と睡眠、余暇に8時間ずつを振り分ける「8・8・8ルール」の実践を呼び掛け、めりはりのある生活で心身の健康を保ちつつ仕事への意欲を高める。家族や友人と日常的に食卓が囲めるような環境を整えるため、効率的な業務遂行と時間外勤務の削減を徹底。コミュニケーションの時間を増やす、しっかりリセットするなどの習慣定着につなげる。
同社は経済産業省の「健康経営優良法人」制度のうち、中小規模法人部門の2024年認定(11日公表)を受けている。家庭、健康、仕事のバランスを取ることで会社に対する社員のエンゲージメントのアップや企業評価・業績の向上、人材確保への好影響といったメリットが生まれると見る。

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