北陸新幹線で福井県を訪れた観光客の感想 「福井が近くなった」東尋坊や福井県立恐竜博物館、敦賀などに人

大勢の家族連れらでにぎわう福井県立恐竜博物館=3月17日、福井県勝山市村岡町寺尾

 「福井が近くなった」「また来たい」―。北陸新幹線金沢―敦賀間の開業2日目となった3月17日、東尋坊や福井県立恐竜博物館、三方五湖など福井県内の主要観光地にも新幹線利用者の姿があった。レンタカーやタクシー、鉄道など二次交通を利用して福井の“一押し観光”を満喫していた。

 「北陸新幹線と、越前がにの両方を楽しむには今しかない」。東京都の男性(25)は16日に北陸新幹線で福井駅に到着。大学時代の同級生2人と落ちあい、17日の昼食は料理旅館でカニを堪能した後、タクシーで初めて坂井市三国町の東尋坊にやってきた。「この規模感はなかなかない」と断崖に感動した様子で「えちぜん鉄道は1日乗り放題のチケットを使った。不便さは感じなかった」とも話した。

 勝山市の県立恐竜博物館には17日に約4600人が訪れ、新型コロナウイルス禍前の同時期と比べて2~3割多くなった。東京都の男性(45)一家は化石発掘を体験した後、館内の恐竜の化石や骨格などを見て回った。妻(35)と長男(3)は16日朝に東京駅から北陸新幹線で福井入り。石川県小松市に出張中だった夫が福井駅で合流し、駅周辺でのイベントを楽しんだ。妻は「新幹線開業で東京と福井がとても近くなった」と話した。

 美浜、若狭両町にまたがる県道三方五湖レインボーラインの山頂公園にも県内外から大勢の観光客が訪れ山頂から望む景色を満喫していた。

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