「エキサイティングだ」球場に彩りを添えた韓国チアの“存在”をド軍指揮官が称賛! 一方で、米専門メディアの投稿が賛否両論「くだらない」「必要ない」

MLBでは珍しい熱烈な応援が脚光を浴びた。

現地3月17日、ロサンゼルス・ドジャースは韓国・ソウルで韓国キウムとオープン戦を戦い、14対3で完勝を収めた。大谷翔平は「2番・指名打者」で先発出場するも、2打席連続空振り三振に倒れ、第3打席は代打を送られた。

大谷の勇姿をひと目見ようと、高尺スカイドームには大勢のファンが集まった。さらにスタンドの最前列では韓国のチアガール集団も勢揃い。普段のメジャーリーグでは見られない光景にドジャースの選手や米メディアは釘付けになった。

試合はドジャース打線が大爆発。初回に3番フレディ・フリーマンが右翼スタンドの看板を直撃する豪快なホームランで先制。序盤で4点のリードを奪ったチームは5回以降も猛打が止まらず、終わってみれば17安打14得点と圧倒。投手陣も7人の継投で3点に抑えた。
指揮を執るデーブ・ロバーツ監督は現地メディアに「非常にムードはいい。エネルギーをもらえた」と韓国での初試合にご満悦。3日後に控えるサンディエゴ・パドレスとの開幕戦に手応えを掴んだ。

また、この試合ではチアリーダーが一塁側ベンチの上部付近に立ち、ダンスを交えながらスタンドを大いに盛り上げた。ドジャースのユニホームに袖を通し、白いパンツスタイルで踊るチアリーダーたちは一糸乱れぬ動きで手や腰を振り、笑顔を振りまきながら応援。大谷の打席後には、労いの拍手も送っていた。

大勝を飾った指揮官は試合の雰囲気を華やかに彩ったチアリーダーについて「素晴らしかった」と、そのパフォーマンスを称賛。「メジャーではチアリーダーがいることに慣れていないので、みんなエキサイティングだったよ」と話し、ベンチでもその姿が話題になったと明かした。「彼女らが応援してくれて非常に興味深かった。アメリカにはないものなので、ユニークだと思ったよ」と大きな関心を寄せた。 同監督だけでなく、韓国で取材した米メディアも彼女らに熱い視線を注いだ。

ドジャース専門メディア『Dodgers Nation』は公式X(旧ツイッター)に間近で踊る韓国チアリーダーの動画を公開。文面には「ドジャースが韓国で特別なダンスチームを結成! チームはシーズンを通してこれをやるべきか?」とファンに問いかけたほど、ダンスの完成度に大興奮していた。

同メディアのコメント欄には「絶対に必要だ!」「So cute!!」「今すぐ彼女たちと契約すべきだ!」「ドジャー・スタジアムに彼女たちを連れて行ってくれ!」「やるべき? 反対などするわけがない」など賛同する一方、「頼むからやめてくれ」「チアリーダーは必要ない」「くだらない。サッカーに任せておけばいい」「面白そうだが、年配の野球ファンは間違いなく嫌がるだろう」と否定的な意見もあり、賛否両論が相次いだ。
日本や韓国、台湾の野球界ではチームの応援に欠かせないチアリーダーの存在。米国の三大スポーツのひとつ、NFLではチアリーダーがサイドラインで選手を応援している姿や、ハーフタイムにアクロバティックなパフォーマンスで観衆を盛り上げるシーンが見られるが、MLBではマイアミ・マーリンズが唯一のチアリーダーグループ『マーリンズ・マーメイズ』を2003年に結成しているのみ。セクシー美女軍団として人気を博しており、本拠地の試合すべてに登場している。

今回の韓国シリーズをきっかけに、ドジャースでも専属チアガール結成が後押しされるのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

© 日本スポーツ企画出版社