S・キングの傑作ホラー「呪われた町」の映画化作品 映画館ではなく動画配信公開へ 22年予定ものびのびに

映画『セイラムズ・ロット』が、映画館ではなく動画配信サービスのMax (旧HBO Max)で公開される予定となった。ホラー映画の製作会社ニュー・ラインは、同作が今年中にMaxで配信されることを認めている。

スティーヴン・キングが1975年に発表した小説『呪われた町』の映画化となる同作にはルイス・プルマン、マッケンジー・リー、アルフレ・ウッダードといったキャストが出演している。

当初は2022年公開を予定していたものの、新型コロナウイルスの影響で2023年春に延期、その後ワーナー・ブラザースによって公開スケジュールから外されてしまった。

キング自身も困惑しており、Xに投稿。「ここだけの話、新作『セイラムズ・ロット』を観たんだけど、すごくいい。昔ながらのホラー映画の作り方だ。ゆっくりとした展開で、大きな山場が来る」「なぜワーナー・ブラザースが公開を控えているのかわからない。厄介なことでも何でもない。わからないな。私はただ、ものを書いてるだけだよ」と綴っていた。

ワーナー・ブラザースは最近『バットガール』や『コヨーテVSアクメ』など、完成した多くの映画を税金対策のために棚上げしているとして指摘を受けている。

DCスタジオの共同会長ピーター・サフランは、2022年に「公開不能」のスーパーヒーロー映画を打ち切りにした同社について「大胆で勇気ある」決断をしたと擁護、バラエティ誌にこう語っている。

「『バットガール』に関しては、映画が中止になるのが遅いという話ではありません。これを見ましたが、俳優にもスタッフにも信じられないほど才能のある人たちがたくさんいます」「でもあの映画は公開できなかったし、そういうことは時々あるのです。ワーナー・ブラザース・ディスカバリーのCEOのデヴィッド・ザスラフ氏とそのチームは、DCに損害を与えることになるので、中止という非常に大胆で勇気ある決断をしたと思います。それは関係者にとって不利になり得ることだったでしょう」

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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