ECB、6月に利下げ開始も インフレ鈍化で=スペイン中銀総裁

[マドリード 17日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのデコス・スペイン中銀総裁は、ユーロ圏のインフレ鈍化を受けてECBが6月に利下げを開始する可能性があるとの見解を示した。17日に公開されたインタビューで述べた。

ECBは今月、政策金利を過去最高の4.0%に据え置く一方、インフレ抑制で進展があったとし、引き締めスタンスの緩和について予備的な議論を始めたことを明らかにした。

デコス氏はスペイン紙エル・ペリオディコに対し、「今後数カ月でわれわれのマクロ経済予測が達成されれば、早期に利下げを開始するのは普通で、6月が開始の良い時期になるだろう」と語った。

ECB理事会内で見られている6月利下げに関する見解の相違は理にかなっているとした上で、これまでのところ比較的限定的だと指摘。

「いずれにしても現在のコンセンサスは非常に高いと考えており、今後もそうであることに期待する」と述べた。

年内に25ベーシスポイント(bp)の利下げを3回実施することが妥当かとの質問には明言を避け、市場の状況はECBの中期的なインフレ目標である2%の達成に適合していると述べた。

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