「なぜ入らない…」ウィンダム・クラークはカップに嫌われ2週連続2位

ウィンダム・クラークは最終18番のバーディパットを外してプレーオフ進出を逃した(撮影/田辺安啓(JJ))

◇米国男子◇ザ・プレーヤーズ選手権 最終日(17日)◇TPCソーグラス ザ・プレーヤーズ・スタジアムコース(フロリダ州)◇7252yd(パー72)

ガッツポーズを作りかけた手が、途中で力なく落ちた。ウィンダム・クラークの最終18番、5mのバーディパットはカップの左側からふちを回った。「なぜ入らなかったのか分からない。カップの右、内側を狙った。左に曲がって、ふちを舐めても入ると思ったのに…」。決まっていればプレーオフに入った一打。勝利の女神に顔を背けられた。

もらった…(撮影/田辺安啓(JJ))

予選ラウンドを首位で通過。3日目にザンダー・シャウフェレにその座を譲って迎えた最終日、クラークはサンデーバックナインでスコッティ・シェフラーに迫った。16番(パー5)から2連続バーディ。鮮やかにチャージをかけたが、悔やまれるパットがもう一つあった。2オンに成功した16番で、3m強のイーグルパットがカップ手前で失速して右に切れた。「もっとスピードがあれば…プレーオフだったはずだ」

「69」をマークして通算19アンダーの2位タイ。2月「AT&Tペブルビーチプロアマ」以来の今季2勝目、“第5のメジャー”初制覇のチャンスを逸した。前週の「アーノルド・パーマー招待」も2位だった。そして、いずれもシェフラーの前に敗れた。

昨年の「全米オープン」王者。「これまでうまくプレーできなかった、とても挑戦的なコースで2週続けて2位だったことを、ポジティブに受け取りたい。どちらも素晴らしかった。世界最高の選手たちと最高のコースでプレーできる瞬間を大切にしたい」と潔く連敗を受け入れた。(フロリダ州ポンテベドラビーチ/桂川洋一)

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