永野芽郁&山田裕貴「君が心をくれたから」感動のクランクアップ

フジテレビ系連続ドラマ「君が心をくれたから」(月曜午後9:00)が、本日3月18日に最終回を迎える。このたび、主人公・逢原雨を演じた永野芽郁と、朝野太陽役を務めた山田裕貴がクランクアップし、すべての撮影が終了した。

「君が心をくれたから」は、主人公・逢原雨(永野)が、心を通わせた朝野太陽(山田)のために、自分の“心を差し出す”=“五感を失う”宿命を背負うことから始まるファンタジーラブストーリー。異国情緒あふれる長崎を舞台に、真逆の名前を持つ2人が“心を奪われる”という過酷な奇跡に立ち向かう。

永野よりも一足先に撮影を終えた山田。高校でのシーンでクランクアップすると、スタッフ一同から拍手が起こり、松山博昭監督から花束が手渡された。これを受け取り、山田が「昨今、悲しい出来事がたくさん起きている中で、“心って本当に大事だな”と感じていました。そんな時、これほどまでに“善き心の大切さ”を考えさせてくれるドラマに参加できてうれしかったです」と感謝を述べた。

さらに「僕はこういうドラマがやりたくて俳優をやっているんだと再確認できましたし、『本番!』のかけ声で、スタッフの皆さんがグッと集中してくれるこの現場の雰囲気がすごく好きでした。こんなに毎話毎話泣いているドラマはこの先絶対ないんじゃないかと思います。僕はこの作品が大好きだし、『この作品を見て心が動かない人はいない!』と思いながら演じていました」と胸中を明かした。

“過酷な奇跡”に立ち向かってきた雨を演じた永野と、最後の共演となったシーンの撮影が終わると、永野に「芽郁ちゃんの演じる雨が、僕をどれだけ太陽でいさせてくれたことか…。本当にありがとう。雨ちゃんの心をいっぱいもらって、最後まで僕も太陽として心を込めることができました」と、山田は声を詰まらせながら思いを伝えた。

続けて永野が、水辺にある公園のシーンで撮影終了。雨として最後の時間を終えると、スタッフから「このシーンをもちまして、主演・逢原雨役、永野さんオールアップです!」の声とともに大きな拍手に包まれた。松山監督から花束が渡されると、永野はこれまでの緊張から解放されたのか、ホッとしたような笑顔がこぼれた。

永野は「何度か(撮影が)終わらないんじゃないかと思うような瞬間が、きっと皆さんにもあったと思います(笑)。でも、最後まで諦めることなく、自分の役と、それぞれの登場人物の人生と向き合えたことを本当に誇りに思います」と、“五感を失う”という難しい役を演じ切ったことへの充実感をうかがわせた。

撮影に入る前は、「孤独を感じながら過ごす時間が多くなるんじゃないかと覚悟していました」と、不安に思っていたことを告白した永野。しかし、撮影現場の雰囲気に救われることも多かったようで、「皆さんが本当に愛情深くて、こんなにも笑って過ごせる現場を作ってくれたことに心から感謝しています」と、共演者やスタッフたちの支えに対するお礼を述べた。

そして最後に「私はこの作品と出合えたこと、そして今の自分がこの役と向き合えたことをこれからの自信に変えて、日々頑張っていきたいと思います。ありがとうございました!」と力強く締めくくった。

第10話では、太陽の作った花火を雨に見せるという、“10年後の約束”がついに実現するも、無情にも視覚のタイムリミットが訪れ、その花火を雨が見ることはなかった。残る五感は聴覚のみ。果たして、過酷な奇跡の果てに、雨と太陽には何が待っているのか? 最後まで見届けたい。

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