奈良教育大学附属中学校の科学部が奈良市のカフェで商品開発?!チーム「Möbius(メビウス)」の挑戦!
奈良市の『Matcha Lab(マッチャラボ)奈良店』。
前回もお伝えしたとおり、こちらでは現在、地元中学生とコラボした新商品が発売中だ。
今回はそんな商品開発に携わった中学生たちの活動をご紹介したい。
奈良教育大学附属中学校 科学部『Möbius(メビウス)』
今回、商品開発に携わったのは奈良教育大学附属中学校 科学部の学生たちだ。
“科学部”と聞くと、カフェとの商品開発という今回の企画とイメージを結び付つけるのが難しいだろう。
しかしながら、彼ら彼女らに話を聞き進めるにしたがって、それらが一つのキーワードによって関連付けられることに気づく。
課題解決のための論理的思考力
奈良教育大学附属中学校 科学部の生徒たちがそれぞれに取り組む研究テーマは多岐にわたる。
ロボット開発などの科学技術分野や、苔の植生や天候変化の研究などの自然科学分野、さらには今回の地域活性につながる商品開発など。
一見ばらばらに見える活動分野だが、根本にあるのは課題解決とそれに必要な論理的考察の積み重ねだ。
わからないこと、できないことに対して仮説・論証・実践を積み重ねて自分たちなりの答えを見つけ出す。
話が固くなってしまったが、いわゆる“自由研究”の延長線上にあるのがこの科学部の活動のようだ。
とはいえ、その自由研究で過去には世界規模のロボットコンテストで優勝するなど、その延長線は大人の持つ視点の遥か先まで延びている。
地域課題解決のための商品開発
奈良県にはその歴史がはぐくんだ魅力的な文化が多数存在するもののその発信がうまく行われていない。
結果として地域生活者もその魅力に気づかぬまま、地域の人的・経済的資源が県外や大手企業に流出してしまう。
そんな課題解決のため、奈良の観光中心地で、奈良の魅力的な食材をふんだんに使った、しかも抹茶という県外からも注目度の高いコンテンツに絡めて企画されたのが、今回の『いちご抹茶ラテ』だ。
一見、ほほえましい地域ニュースのように見える本件だが、その背景には中学生たちの大人顔負けの思考力・行動力が垣間見える。
今回の企画に携わった科学部内チーム『Möbius(メビウス)』のメンバー。2年生9名からなるチーム。他にも数チームや個人研究している生徒が在籍し、総勢50名弱の生徒が在籍するとても活気ある部活のひとつだ
この日は商品開発後、初めて店舗での実食。
「毎日飲みたい!」など中学生らしい感想が飛び交う中、食べ方、提供方法などを検証する意見もチラリ。
今後の活躍にもこうご期待!
今後世界へ羽ばたいていく(かもしれない)中学生たちと、奈良の玄関口でお茶という伝統文化をわかりやすく伝える新店舗。
我々も地域情報を発信するメディアとして、今後とも彼ら彼女らを応援していきたい。