名目GDP1000兆円、努力継続で21世紀前半の達成視野=岸田首相

Shinichi Uchida

[東京 18日 ロイター] - 岸田文雄首相は18日の参院予算委員会で、片山さつき委員(自民)が提案する21世紀前半に名目GDP1000兆円の目標について「努力を続けていけば、視野に入ってくるものと考えている」と述べた。

岸田首相は「中長期の展望を見据えて少子高齢化、人口減少を克服し、国民の豊かさと幸せを実感できる経済社会を構築していく方向性が重要だ」と指摘した。そのため、生産性の向上、労働参加の拡大、出生率向上などに構造的に対応していく必要があるとの見解を示した。

片山委員は2023年で約600兆円の名目GDPについて、内閣府の中長期経済財政試算(成長実現ケース)で示された3%程度の成長が続けば、2041年には1000兆円を超える計算になると指摘し、21世紀前半の目標は「夢ではなく、リーチの範囲だ」と訴えた。

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