遍路参り再挑戦! 滑落事故のデンマーク人女性が再来日 救助隊員らに感謝伝える

救助隊員らに感謝の気持ちを伝えるピアさん(中央)

 2023年4月、歩き遍路をしていたデンマーク人女性が愛媛県西条市の山中で道に迷い、崖下に滑落し負傷する事故があった。遍路を中断して帰国したが、残りの札所を回ろうと再来日。14日に西消防署(西条市周布)を訪れ、救助に当たった署員らに感謝を伝えた。

 デンマークの銀行員ピア・ベルントさん(59)は23年春、コペンハーゲンから来日し、歩き遍路に挑戦していた。石鎚山中腹にある60番札所・横峰寺(同市小松町石鎚)に向かっていた4月1日午後3時過ぎ、ルートを間違えて進み、山道から滑落。肋骨(ろっこつ)や脚を負傷し、崖下で動けなくなった。

 消防署で約1年ぶりに隊員と顔を合わせたピアさんは「素晴らしい仕事をしていただき深く感謝している」と手を合わせ「救助隊が見えたときは安心した。長く付き添ってくれたこともありがたかった」と振り返った。

事故当時の状況を振り返り、感謝の気持ちを伝えるピアさん(右)

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