度会隆輝が猛アピール!DeNA野手3人目の新人王へ膨らむ期待、過去2人はタイトル獲得

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オープン戦打率.429、開幕1番決まり!?

DeNAのドラフト1位ルーキー・度会隆輝が猛アピールを続けている。17日の広島とのオープン戦に1番ライトで出場すると2安打2盗塁をマークし、これで対外試合14試合連続安打。オープン戦だけでも11試合に出場して35打数15安打の打率.429、3盗塁、出塁率は実に.474となった。

オープン戦15安打は三好大倫(中日)と並んで12球団トップ。早くも「開幕1番は決まり」という声も出ている。

かつてヤクルトで内野手として活躍した度会博文の次男として生まれ、横浜高時代に高校通算24本塁打をマークしてプロ志望届を出して吉報を待ったが、無念の指名漏れ。社会人のENEOSに進み、2年目の都市対抗で4本塁打、打率.429の活躍でチームの優勝に大きく貢献した。

俊足強肩で長打力も併せ持つ。層の厚いDeNA打線でいきなりスタメンを勝ち取る期待を持たせるだけでも高いポテンシャルの証明だろう。開幕から出場機会を重ねれば新人王の期待も高まりそうだ。

桑田武は本塁打王、金城龍彦は首位打者

DeNAの新人王は前身の大洋、横浜時代を含めて、以下の8人が受賞している。

1953年 権藤正利 15勝12敗、防御率2.77、170奪三振
1956年 秋山登 25勝25敗、防御率2.39、266奪三振
1959年 桑田武 打率.269、31本塁打、84打点
1964年 高橋重行 17勝11敗、防御率2.76、154奪三振
1977年 斉藤明雄 8勝9敗、防御率4.40、87奪三振
2000年 金城龍彦 打率.346、3本塁打、36打点
2015年 山崎康晃 2勝4敗37セーブ、防御率1.92、66奪三振
2018年 東克樹 11勝5敗、防御率2.45、155奪三振

8人中6人は投手で、野手は2人しかいない。

桑田武は中央大から大洋に入団1年目の1959年、新人最多記録の31本塁打(1986年に西武・清原和博が並ぶ)で森徹(中日)とともに本塁打王に輝き、2021年に牧秀悟が更新するまで球団新人最多記録だった117安打を放った。

近大付高から住友金属を経て1998年ドラフト5位で横浜入りした金城龍彦は、2年目の2000年に打率.346で首位打者。新人王とのダブル受賞は史上初の快挙だった。

いずれもタイトルを獲得するほどの大活躍で新人王に輝いた。度会も球団史上9人目、野手では24年ぶり3人目の新人王なるか注目だ。



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