「人生の向き合い方を変えた場所…」藤岡弘、仮面ライダーロケで訪れた霧島を語る 国立公園指定90周年祝い式典

えびの高原ロケの思い出を語る藤岡弘、さん=17日、えびの市文化センター

 霧島錦江湾国立公園の霧島地域が日本初の国立公園指定を受けて90周年になるのを記念した式典が17日、えびの市であった。鹿児島、宮崎両県にまたがる関係地域6市町の関係者ら約500人が出席。シンポジウムなどを通し、霧島の魅力発信のあり方などを探った。

 シンポでは、主催者えびの市の村岡隆明市長、ともに霧島観光に携わる小林まちづくり株式会社の木村洋文統括部長、一般社団法人霧島コネクトの笠島一郎代表理事が、指定100周年に向けて観光を中心に何に取り組むべきか議論した。

 23の火山を抱える景観、温泉、湧水など豊かな自然の恵みをインバウンド観光につなげるため、関係自治体や団体の連携を深めることや、タイムリーな話題発信、それらを可能にする人材育成の必要性などが指摘された。

 1970年代初頭の特撮ヒーロー番組「仮面ライダー」の撮影でえびの高原を訪れた俳優藤岡弘、さんのトークショーもあった。藤岡さんは「撮影中に負った大けがから復帰した初ロケだった。最悪からはい上がった経験は、私の人生の向き合い方を変えた」と思い出を語った。

霧島の魅力発信などについて意見交換する関係者=17日、えびの市文化センター
記念式典で開会あいさつする村岡隆明えびの市長(中央)=17日、えびの市文化センター

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