柴崎岳が「“常勝鹿島”ではない」と語ったワケ「そこまで…」OB内田篤人は…

柴崎岳 写真:Getty Images

鹿島アントラーズは今月17日開催の明治安田J1リーグ第4節で、FW鈴木優磨の決勝ゴールもあり川崎フロンターレに2-1で勝利。この一戦でベンチ外の元日本代表MF柴崎岳が、チーム全体の現状を分析した上で、クラブに求められているものについて持論を展開した。

かつて内田篤人氏や小笠原満男氏らを擁する中、J1リーグ3連覇という偉業を成し遂げた鹿島。柴崎の海外挑戦前にも天皇杯優勝、FIFAクラブワールドカップ準優勝という華々しい生成器を残していたが、2019シーズン以降は無冠が続いている。

それでも昨年9月に古巣復帰を果たした柴崎は、チーム状況を悲観していない。同選手はインターネット動画配信サービス『DAZN』で今月18日配信開始の「やべっちスタジアム」に登場。特別企画「クラブの魅力を引き出すっち」で矢部浩之さんと対談する中、今季から背番号「10」を身にまとっていることについて「大役だなと思っている」とコメント。

「ここ数年間、アントラーズどころか、タイトル争いにさえなかなか食い込めていない状況。その途中から入った(チームに加わった)ので、そこまでチームのことで深くまで突っ込まずに、今やっていることにどう肉付けするのか考えていた。新体制になって、中心からチームを見ていける」と、主将としてのスタンスを述べている。

その上で、柴崎は「タイトルを義務付けられている、“常勝鹿島”のイメージが先行しているけど、僕としてはそうではない。タイトルにチャレンジすることを義務付けれられているクラブだと思っている。そういったクラブは、唯一無二でアントラーズだけ」と、周囲とのギャップを指摘。「今季はより前向きにポジティブにチャレンジできる。タイトルを獲って、矢部さんに取材して頂きたいなと思っている」と、今季への意気込みも語った。

なお、鹿島OBの内田氏は先日、自身の冠番組『内田篤人のフットボール・タイム』で「優勝できるチーム」の特徴に言及。「優勝争いができるチームはたくさんあるけど、優勝できるチームは限られてくる。(前者と後者の違いは)点を取れる選手がいるかいないかだと思う」とストライカーの重要性を述べている。

くわえて内田氏は、タイトルを獲得した鹿島時代を回想。「(チームの柱だった)小笠原満男は、引っ張るとかじゃない。ひとりでやっているけど、(周りの皆が)それについて行く。俺らが勝手について行っただけ」と、中心選手の姿勢にも言及している。

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