「山口の誇り」大内氏の時代から受け継がれた箏と歌の発表会 「箏曲組歌」とは

今からおよそ500年前、大内氏の時代に誕生した箏を使った歌の発表会が17日、山口市で開かれました。

演奏されたのは箏曲組歌。和歌などのいくつかの歌を1つの曲として組み合わせ箏で弾きながら歌います。

その歴史は室町時代からと言われていて17日、山口市で誕生当時の歌を再現した発表会が行われました。

箏曲組歌は今からおよそ500年前、大内義隆が開いた和歌や楽器を奏でる席で、身分の高い人が一首ずつ歌を作り箏で弾きながら歌ったことが始まりと言われていて、市内には記念碑も建てられています。

箏曲組歌の代表曲の1つ「菜蕗」。山口の特産であるフキや大内氏を称える歌として伝えられています。

発表会は地元の文化を形に残し次の世代に伝えていこうと活動を続ける「箏曲組歌再現の会」によって企画され、訪れた人たちは箏の音色と歌声を楽しみました。

(訪れた人は)「日本の文化だと思います。久しぶりに聞いて感動しました。」

(箏曲組歌 再現の会・林 道彦さん)「山口の誇りとして広げてもらうといいなと思います。」

再現の会ではことし、山口市がニューヨーク・タイムズ紙の世界で行くべき場所に選ばれたことを受け、今後より多くの発表の場を設けていきたいとしています。

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