現在54歳です。新NISAで長期保有するなら、どんな商品がおすすめですか?

みなさんから寄せられた投資や経済ニュースに関するさまざまな疑問に、ファイナンシャルプランナーの深野康彦さんが答えてくださいました。今回は新NISAで長期保有するのにおすすめの金融商品についてです。

みなさんから寄せられた投資や経済ニュースに関するさまざまな疑問に、ファイナンシャルプランナーの深野康彦さんが答えてくださいました。 今回は新NISAで購入する商品を検討している方からの質問です。

Q. 新NISAで長期間保有するのに最適な商品が知りたいです

「新NISAでは、SBI-SBI・V・S&P500インデックス・ファンド、三菱UFJ-eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)、三菱UFJ-eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の3商品を積み立てています。また、株式はユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(U.S.M.H)を100株(スーパー・カスミの優待目的)、トクヤマを100株、富士フィルムを100株、オリエンタルランドを1株購入しました。 長期間NISAで保有するのに他におすすめの商品がありましたら、お教えください。年収は400万円、資産は(保険や不動産も含めると)約3000万円です」(くらげさん/54歳/公務員)

A. 「運用目的にもよりますが、インカムが期待できる商品を選ぶのもありでしょう」(深野さん)

SBI-SBI・V・S&P500インデックス・ファンドと、三菱UFJのeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の2つを保有されていますが、これは一本化してもいいと思います。運用管理費は違いますが、同じS&P500に連動するインデックスファンドですから、理屈的には同じ運用成績になります。それを考えるのであれば、2つに分ける理由はあまりないのではないでしょうか。 保有されている全世界株式も米国銘柄のウェイトが大きいため、やや一極集中になりがちです。ですので、もし保有されている投資信託に、積立商品を加えるのであれば、リスク分散の観点からも米国が含まれてない投資信託などがいいと思います。 また、選ぶ商品は、運用の目的によっても違ってきます。まだ現役で働いてらっしゃるので、複利効果を活かして、将来のためにお金を増やしていきたいと考えているのか。あるいは、年齢的なことなどを踏まえて、配当金などのインカムを狙って、楽しみのために使う単利的な運用を考えているのか。ご自身の運用目的に合った商品を選ぶことも大事です。 ご相談者の場合、つみたて投資枠で複利的な運用をされているのであれば、成長投資枠ではインカムが期待できるような高配当株指数に連動するETF(上場投資信託)や、東証REIT指数に連動するETF、あるいは個別のREIT(不動産投資信託)を選んでみてもいいと思います。また、優待目的で個別株を保有されているので、その他の優待株を検討してみてはいかがでしょうか。 教えてくれたのは……深野 康彦さん マネープランクリニックでもおなじみのベテランFPの1人。さまざまなメディアを通じて、家計管理の方法や投資の啓蒙などお金まわり全般に関する情報を発信しています。All About貯蓄・投資信託ガイドとしても活躍中。 (文:All About 編集部)

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