シクサーズ指揮官がエンビードの復帰時期についてコメント「かなり自信がある」

3月18日(現地時間17日、日付は以下同)、フィラデルフィア・セブンティシクサーズはホームでシャーロット・ホーネッツと対戦。109-98で勝利し、戦績を37勝30敗とした。

この試合前に行われたインタビューで、シクサーズのニック・ナースHC(ヘッドコーチ)が負傷離脱中のジョエル・エンビードの現状について言及した。エンビードは、1月31日のゴールデンステイト・ウォリアーズ戦で負傷し途中退場。左ヒザ半月板損傷の修復手術を受けるために、その試合を最後に戦線離脱が続いている。

インタビューで、エンビードはプレーオフ前の復帰が可能だと思うかと問われたナースは「かなり自信がある」と答え、次のように続けた。

「こういった治療の進行には段階があると思っている。皆さんが『(エンビードの離脱が)いつまで続くのか?』ということを知りたがっているけど、その答えには幅があるんだ。治癒の具合は人それぞれ異なるからね。私たちはそれを受け止め、彼が健康体に戻って準備万端になったタイミングでの復帰を目指しているよ」

現地時間16日に30歳の誕生日を迎えたエンビードは、負傷までの間に平均35.3得点、11.3リバウンド、5.7アシスト、1.1スティール、1.8ブロックを記録し、リーグ屈指の活躍を残していた。2年連続の得点王とレギュラーシーズンMVPに輝いた昨シーズンと同等またはそれ以上の輝きを見せていただけに痛い離脱となったが、レギュラーシーズン終了前の復帰を目指し治療に専念している。

エンビードの負傷離脱以降、シクサーズの戦績は8勝13敗となっており、大黒柱の不在から大きな苦戦を強いられている。離脱前はイースタン・カンファレンス3位につけボストン・セルティックスやミルウォーキー・バックスとの1位争いを演じていたが、3月17日終了時点では8位まで転落し、プレーオフ進出にも陰りが出ている。このタイミングで、プレーオフ前の復帰に対して自信を持ったHCの発言はチームを鼓舞するものとなっただろう。

仮にエンビードがレギュラーシーズン終了前に復帰となれば、シクサーズがプレーイン・トーナメントの出場圏内で終えたとしても、プレーオフ進出が大いに期待できるチームとなり、下位シードからプレーオフを勝ち上がる驚異にもなりうる。相手チームからすれば、シクサーズのレギュラーシーズン終了時点での順位よりも、エンビードの復帰時期とそのコンディションに注目が集まるかも知れない。

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