『TBSドキュメンタリー映画祭』遂に開幕の映画祭舞台挨拶に豪華ゲスト続々登場!

TBSテレビやTBS系列の各局の記者やディレクターたちが、歴史的事件や今起きている出来事、市井の人々の日常を追い続け、記録し続け、熱い思いと共にドキュメンタリー映画として世の中に発信し続けるブランド「TBS DOCS」。テレビやSNSでは伝えきれない事実や声なき心の声を発信し続けるこれらの本気のドキュメンタリー作品に出会える場として、2021年より開催されてきた「TBSドキュメンタリー映画祭」が、東京・大阪・京都・名古屋・福岡・札幌と、全国6都市で3月15日(金)から順次開催される。

第4回の開催となる本年は、人種や戦争、社会問題など現代を取り巻く重要なテーマに迫る「ソーシャル・セレクション」、家族の形や身体的な障害など多様な生き方や新たな価値観を描く「ライフ・セレクション」、五感を司る表現者たちやテーマを通し新たな感性に出会う「カルチャー・セレクション」と、3つのテーマに沿って選ばれた15作品を一挙上映!

3月15日(金)、16日(土)、17日(日)に東京・ヒューマントラストシネマ渋谷で各作品の舞台挨拶を実施。さまざまな作品の監督や出演者が登壇し、満席続出の大盛況となった。その一部を紹介する。

◆『映画 情熱大陸 土井善晴』
【登壇者】監督:沖倫太朗 ゲスト:土井善晴(料理研究家) LiLiCo(TBSドキュメンタリー映画祭2024アンバサダー)

(C)TBS

「一汁一菜」というシンプルな暮らしを提唱し、その気さくな人柄も相まって幅広い層から支持されている土井善晴。テレビ版をベースに映画化した本作について、沖監督は「土井先生の喋りは、どこを切ってもうっとりと聞いていられるので、番組の25分の尺に収めるための編集が大変でした。しかも土井さんは突然大事なことを言ったりするので(笑)、そこも難しかった」とその苦労を語った。土井氏とバラエティ番組で間接的に関わったことがあるというLiLiCoは、「土井さんには2回救われました。1回目が、その番組の企画で土井さんが私の料理の盛り付けを凄く褒めてくれたこと。そこから料理にハマりました。そして2回目が、今回のドキュメンタリー映画。料理ってこれで良いんだと、心の中が曇りから晴れになりました!」と笑顔で告白。
そんな土井は、多忙から解放されたことで、料理に対して自由な発想を得ることが出来たという。「長らく『おかずのクッキング』をやっていて忙しかったのですが、それが終わったら自由になれた。心が自由になるのは幸せなこと。プレッシャーを感じていたんでしょう。あれは私の料理ではなく、みんなのための料理を作っていたんです。それが終わった途端、自由になったら毎回新しい料理が出来た」と、心境の変化を実感。そして「日常の料理にレシピなどいりません。料理なんて習わなくていい、ホンマにそう!」と名言を放っていた。

◆『旅する身体~ダンスカンパニー Mi-Mi-Bi~』
【登壇者】監督:渡辺匠、志子田勇 ゲスト:KAZUKI(サインパフォーマー) 東ちづる(俳優・一般社団法人Get in touch 代表)

「未だ見たことのない美しさ」を観客に届けるダンスカンパニー「Mi-Mi-Bi」に密着した本作。志子田監督は、作品が完成した際のMi-Mi-Biメンバーの反応について「僕の目という客観性を通して、自分たちの活動がこういう風に他者から見られるのかということを知っていくという反応がありました」と報告。制作する上では「ナレーションやテロップを排したのは、彼らが本番で見せるダンスをそのまま映像として残したかったから」と臨場感にこだわったことを明かした。一方、渡辺監督はバリアフリー上映に触れ、「バリアフリー上映製作のプロの方にも協力していただき、通常ではない形で上映をしています。より多くの方々に観ていただきたい」と呼び掛けていた。

(C)TBS

本作にも出演しているKAZUKIは、「ドキュメンタリー映画を観る機会がないので、撮影中はどのように自分が映るのかイメージが出来なかった。でも完成作を観て、自分は人の目にこう映っているのかという発見があった。特性を持った人たちとの間には見えない壁があるはずなのに、グラデーションが溶けるような心の繋がりが一つになって作品としてまとめられていて感動しました」と絶賛していた。
当日も含め既に2回本作を観たという東は、「本番までのプロセスを見ることが出来て驚いたし、表現することは生きることだと実感した。前のめりになって観ました」と感動。バリアフリー上映にも触れ、「見えない人にも聞こえない人にも楽しめる作品であることを広く伝えたい」と意気込み「私たちは特性を持つ沢山の方々と生きている。その事実を映画で伝えることは大きな力になる。様々な特性を持つ人たちがエンターテインメントの世界でもっと活躍してほしい。そのチャンスを作る一助にこの映画はなると思います。施しではなく、誰にとってもチャンスのある世界になればいい」と期待を込めていた。

「TBSドキュメンタリー映画祭2024」は、3月15日(金)より全国6都市[東京・名古屋・大阪・京都・福岡・札幌]にて順次開催!今後の舞台挨拶情報は、映画祭公式noteで確認。
https://note.com/tbs_docs/n/nf949c435f3b1

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