「損害保険で住宅修理」と業者訪問、高額な契約勧められた… 地震などの災害につけ込んだ悪質商法に注意【教えて!相談員さん】

地震などの災害につけ込んだ悪質商法に注意

 地震などの災害が起こると、その混乱や被災者を支援したいという気持ちにつけ込んだ悪質商法の相談が寄せられます。

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 【事例1】「損害保険で自己負担なく住宅修理ができる。無料で点検してあげる」と業者の訪問を受けた。見てもらったところ、「このままだと大変だ」と写真を見せられ、高額な工事の契約を勧められた。信用できるのか。

 住宅修理の勧誘を受けたときは、その場で契約せず複数の事業者から見積もりを取り、周囲に相談するなど慎重に対応しましょう。また、保険金は加入している保険会社に確認しましょう。頼んでもいないのにやってきた事業者には十分注意してください。

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 【事例2】「被災地への寄付金を集めている」と市役所と名乗る人が来たが信用できるのか。

 公的機関が、訪問や電話などで義援金を求めることはありません。義援金は確かな団体を通して送るようにしてください。

 悪質商法に狙われるのは、被災地域だけとは限りません。日中家にいる高齢者が被害に遭わないよう、家族や周囲の方は不審な訪問や電話がないか気を配ってください。福井県消費生活センター=電話0776(22)1102、福井県嶺南消費生活センター=電話0770(52)7830。

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