NZ外相、王毅氏と会談 南シナ海・台湾海峡巡る懸念提起

Lucy Craymer Stella Qiu

[ウェリントン 18日 ロイター] - ニュージーランド(NZ)のピーターズ外相は18日、同国を訪問した中国の王毅外相と会談し、南シナ海や台湾海峡の緊張拡大に対する懸念を伝えたことを明らかにした。

両氏の対面での会談は昨年10月にNZで保守政権発足が決まって以来初めて。NZは近年、中国の行動に懸念を表明することが増えている。

ピーターズ氏が会談後に発表した声明によると、両氏は貿易、ビジネス、アジア太平洋の安全保障のほか、人権、新疆ウイグル自治区、香港、チベットの問題など「意見の異なる分野」についても協議。

「われわれは安全で繁栄するインド太平洋地域に対する両国共通の関心も強調し、南シナ海と台湾海峡の緊張拡大を巡る懸念を提起した」と述べた。

王氏は会談に先立ち、NZとの意思疎通を強化し、地域の平和と安定の維持に努めたいと発言。中国とNZの関係は「健全な勢い」を保っていると述べた。

王氏はNZのラクソン首相とも会談した。19日にはオーストラリアに渡りウォン豪外相と会談し、20日にはキャンベラでビジネスリーダーと円卓会議を行う。

*内容を追加して再送します。

© ロイター