南城市長の不信任案を否決 セクハラ疑惑巡り市議会

(資料写真)南城市役所=2020年

 【南城】南城市の古謝景春市長のセクハラ疑惑を巡り、市議会(中村直哉議長、定数20)は18日の2月定例会最終本会議で、市長の不信任を求める決議案を賛成少数(賛成7、反対11、退席1)で否決した。可決に必要な出席議員の4分の3以上に当たる15人の賛成に達しなかった。

 提案者は宮城尚子氏、瑞慶覧長風氏、徳田高男氏、高江洲順達氏、仲間光枝氏、松田兼弘氏。

 提案理由で宮城氏は市長のセクハラ疑惑に加え、被害を訴えた女性への差別的発言や交流サイト(SNS)での個人情報の暴露など、一連の市長の言動を問題視。「社会的常識では考えられないほどに人権意識やコンプライアンス意識がない人物が市政を担っているということに他ならない」と指摘した。

 反対討論で新里嘉氏は「元女性運転手が提訴したセクハラ疑惑は、すでに司法の場に委ねられている。報道にある一連の発言は事実であれば軽率な発言であると言わざるを得ない。猛省するべきだと考えるが、それをもって不信任に値するとは思わない」と述べた。

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