午後3時のドルはじり高149円前半、日銀会合織り込み円高懸念後退

Shinji Kitamura

[東京 18日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場の終盤と変わらずの149円前半で取引されている。日銀のマイナス金利解除はすでに織り込まれたとして、発表後の出尽くし感を先取りする形で、小幅ながら円が売られた。

ドルは日中を通じて底堅い動きで、一時149.33円と前週末の海外高値を上回り、1週間半ぶり高値を付けた。実需の買いに加えて「日銀の利上げがほぼ織り込まれ、目先の円高リスクが後退したことで、円売りに動きやすい状況となってきた」(外銀アナリスト)という。

だが、日銀会合をあすに控え、一段の買いは限られた。最近のドル/円は米金利急上昇の影響を受けている面もあるとして、「米連邦公開市場委員会(FOMC)で金利上昇が落ち着けば、ドル/円は反落リスクがある」(国内証券アナリスト)との指摘も聞かれた。

通貨オプション市場では、ドル/円の翌日物予想変動率(インプライド・ボラティリティ)が15%台と、年初来最高水準へ達した。あすの日銀の結果発表後に大きな値動きとなる可能性を織り込んでいる。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 149.11/149.12 1.0885/1.0889 162.34/162.35

午前9時現在 148.95/148.97 1.0883/1.0884 162.11/162.15

NY午後5時 149.05/149.10 1.0886/1.0890 162.27/162.31

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