最速23分「乗り心地快適」 金沢―福井で新幹線通勤

北陸新幹線に乗り込む通勤客=18日午前7時13分、JR小松駅

 北陸新幹線金沢―敦賀開業後、初めての平日となった18日、JR金沢駅や小松駅ではビジネス客が新幹線「つるぎ」に続々と乗り込み、福井へ向かった。金沢―福井間は最速23分となり、開業前の41分から半分近くに短縮された。通勤客からは「出勤時間に余裕ができた」「乗り心地が快適」と歓迎の声が聞かれた。

 午前7時45分、金沢駅の新幹線ホームに敦賀駅発の「つるぎ62号」が到着すると、スーツ姿の会社員ら約100人がホームに降り、足早に改札口を通った。福井市の会社員男性(38)は「今までより10分ほど遅く家を出た。揺れも少なく、快適な通勤になった」とうれしそうに話した。

 金沢駅でも大勢の会社員が観光客に交じって新幹線に乗り込んだ。「つるぎ7号」で福井駅に向かう会社員和田一郎さん(51)は「早いのはもちろん、雪や強風で止まるリスクが格段に減ったこともありがたい」と語った。

 JR西日本は通勤用の新幹線定期券として「はくたか」「しらさぎ」の自由席を利用できる「FREX(フレックス)」、通学用の「FREXパル」を販売している。

© 株式会社北國新聞社