福井県の教職員異動を発表…2024年3月18日 D刊なら学校名、先生の名前で検索可能

 福井県教育委員会は3月18日、総勢1634人(前年度比152人減)の教職員異動を発表した。60歳だった定年を61歳に引き上げたことで、退職者は前年度から172人減の172人となった一方、新採用は9人減の270人を確保し、現場の人手不足の解消を図る。発令は4月1日付。

⇒【名前や学校名で検索可能】福井県教委の教職員異動の名簿 教職員の定年は県職員などと同様に2年ごとに1歳ずつ延長し、65歳まで段階的に引き上げる。2023年度に60歳を迎える人は退職を希望しない限り教育現場に残り、管理職(校長、教頭)から外れて一般の教諭として勤務する。

 新採用は過去10年で3番目に多く、養護教諭などを除く一般教諭は256人で前年度比1人増となった。小中学校の新採用のうち、嶺南出身者は原則として嶺南の学校に配置し、地元定着を促す。嶺南出身者人のうち人が該当する。

 女性管理職は新たに校長20人、教頭26人を登用し、総数は12人増の191人(校長84人、教頭107人)。管理職に占める女性の割合は33.1%(2.7ポイント増)で過去最高を更新した。全国平均は24.4%(2023年度)。

 異動の内訳は小学校836人、中学校433人、県立学校365人。小中高校、特別支援学校の連携を図るため、167人が異なる校種間の異動となる。

 全国の先進的な取り組みを学ぶため30代の3人を長野、茨城県と東京都に1年間派遣する。東京への派遣は2例目で、区を挙げて情報通信技術(ICT)活用に取り組む世田谷区駒繋小で勤務する。一方、県外から4県5人を受け入れる。

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