中1自殺、いじめ直接原因認めず 名古屋市の再調査委報告

 名古屋市立中1年の女子生徒が2021年3月に自殺した問題で、市が設置した「いじめ問題再調査委員会」が報告書をまとめ、いじめが亡くなった直接の原因と認定しなかったことが18日分かった。女子生徒の遺族が報道各社に文書で明らかにした。

 遺族の意向により報告書は非公表。関係者によると、LINEグループ内のメッセージなどをいじめと認定した一方、いじめが死亡の直接原因と認めなかった22年の第三者委調査をおおむね踏襲したとみられる。

 遺族は文書で「娘の死の直接原因がいじめによるものだと認定されなかったことはとても悔しくて残念だ。加害生徒や学校に対し、今は怒りの感情しかない」と記した。

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