月額1万5000円のジムに入会しました。毎日「風呂代わり」に利用すると、水道・ガス代はいくら節約できますか? トータルだとお得になるでしょうか?

風呂代は1ヶ月あたりいくらかかる?

シャワーで済ませる人もいるかもしれませんが、今回は毎日1回浴槽にお湯を溜めて入るケースを想定します。風呂を溜める際に主にかかるのが水道代とガス代です。

一般家庭で使われている浴槽は約200リットルの水が入るとされています。東京都水道局によると1リットルあたりの水道代は0.24円で1日あたり48円、30日間で1440円かかる計算です。

ガス代は、都市ガスとプロパンガス、どちらを利用しているかで料金が異なります。プロパンガス料金消費者協会によると、風呂1回あたりのガス代は「沸かす前と後の水温の差 × 水量 ÷ 熱効率 ÷ 発熱量 × 従量単価」で計算できます。

__・沸かす前と後の水温の差:30度(10度から40度へ)

・水量:200リットル

・熱効率:80%

・発熱量:(都市ガス)1万750Kcal/(プロパンガス)2万4000Kcal

・従量単価:(都市ガス)150円/(プロパンガス)700円__

上記の条件で計算すると都市ガスは約104円、プロパンガスは約218円かかります。1ヶ月で30回入浴するとそれぞれ約3120円、約6540円かかる計算です。水道代と合わせると1ヶ月で約4500円から8000円近くかかるケースもあることが分かります。

水道代やガス代は住む地域によって大きく異なることがあります。料金体系だけでなく、ぬるくなったお湯を温める追いだき機能を使うなどして、使い方によって水道光熱費は変化する点にも注意しましょう。

風呂代わりに利用するメリット・デメリット

ジムを風呂代わりに利用すると「お金の部分」以外ではどのようなメリット、デメリットがあるのでしょうか。

風呂代わりに利用するメリット

ジムに併設されている風呂はホテルの大浴場のように広いケースも多く、ゆっくり足を伸ばして入浴でき自宅よりもリラックスできることもあります。自宅で風呂に入ると毎日の掃除やカビ対策などが欠かせませんが、ジムの場合これらの手間を省けるのは大きなメリットでしょう。

風呂代わりに利用するデメリット

ジムに限った話ではなく、ホテルの大浴場でもよくあることですが、面識がない「他人」と一緒に入ることもあります。そのため「知らない人と風呂に入るのはストレスを感じる」場合は向かないかもしれません。例えば、夜の時間帯は仕事を終えてトレーニングや風呂に入りに来た人で混雑する可能性が高いです。

ジムと自宅の距離によっては、身体が湯冷めしてしまうのもデメリットの1つです。できる限り自宅から近いジムを選んで外を移動する時間を短くすることをおすすめします。

まとめ

本記事では毎日ジムを風呂代わりに利用すると水道光熱費はいくら節約できるのか解説しました。仮に、毎月の水道光熱費を5000円程度節約できても、今回は月額1万5000円でジムに入会しているため、支出が大きく減るわけではありません。

ただ、金銭面以外に、ジムのマシンなどを利用してトレーニングすることによる健康面のメリットもあるといえるでしょう。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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