立法会襲撃事件、12人に実刑判決

立法会議事堂が2019年7月1日にデモ隊に襲撃・占拠された事件の判決が下された。3月16日の香港メディアによると、同事件では芸術家の王宗堯氏、民主派予備選挙事件の被告である劉穎匡氏、鄒家成氏ら計14人が逮捕され、暴動などの罪で起訴された。劉氏と鄒氏を含む8人はこれまでに暴動罪を認めており、王宗堯氏を含む4人は公判の結果、暴動罪で有罪判決を受け、関与したジャーナリスト2人も「会議場への立ち入りまたは滞在」の罪で有罪判決を受けた。 西九龍法院(地裁)で16日、王宗堯氏に禁固74カ月の刑が言い渡され、記者2人には1000~1500ドルの罰金、残りの被告には54カ月20日から82カ月の禁固刑が言い渡された。

裁判官は判決の際、王宗堯氏(45歳)が「善良で人助けが好き」という嘆願書を引用し、「王氏に暴力行為はなく、現場にいたのは5分程度だった」とする弁護側の主張に同意したが、「彼の短い滞在は情状酌量を嘆願するには十分ではなく、それぞれが王氏のように途中で参加すれば暴動は長引く。また王が現れたことで他の暴動参加者の励みになった」と指摘し、量刑は6年半を起点として、犯罪歴がなく、検察の主張の大部分に同意したことから最終的に禁固6年2カ月の判決を受けた。

劉穎匡氏(30歳)は事件当時、立法会に留まるべきか他のデモ参加者と話し合っており、警察が強制排除を行う際、立法会の中のデモ参加者が撤退するつもりだと警察に告げた。裁判官は「劉氏は破壊行為を行っていないものの、参加のレベルは低くはなかったと考えており、留まるか撤退するかについて他のデモ参加者と話し合ったことから、劉氏が指導的、扇動する役割を果たしていたことが分かる。暴動が長引いた可能性もあり、彼の参加は重大である」と述べ、きんこ7年を起点として初期の段階で罪を認め、前科もなかったため、禁固54カ月20日の判決が下された。

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