東日本大震災と東京電力福島第1原発事故 教訓受け継ぐ 小塩江小、中が合同学習 福島県須賀川市

震災の教訓などを語った渡辺さん

 福島県須賀川市の小塩江中と小塩江小の合同震災学習は11日、小塩江中で行われた。児童と生徒40人が参加し、13年前に発生した東日本大震災と東京電力福島第1原発事故について改めて学んだ。

 全員で黙とうをささげ、辺見浩校長が2011年3月12日の福島民報の紙面を紹介しながらあいさつした。

 「富岡町3.11を語る会」の語り部の渡辺好さん(郡山市在住)が講師を務め、「津波と原発災害で、人とのつながり、形のある財産を失ったことにがっかりした」と話した。プロジェクターを使いながら被災地の現状などを説明。「災害時の避難誘導は平時と違って、道路ひび割れや渋滞などがあるので、あらかじめ想定し、早めの行動、避難場所などを決めておくことが大切。自分の命を守ること、お互いに助け合う人間関係を築くことが重要だ」と話した。

© 株式会社福島民報社