顧客のキャッシュカードを預かり現金を引き出したとして、窃盗の罪に問われている愛媛銀行の元パート従業員の女(52)の初公判が開かれ、女は起訴内容を認めました。
起訴状などによりますと、宇和島市吉田町に住む被告は去年10月、当時パート従業員として働いていた愛媛銀行の吉田支店で、顧客から預かったキャッシュカードで30万円を引き出し、盗んだということです。
18日の初公判で被告は「間違いありません」と起訴内容を認めました。
検察は冒頭陳述で子供の学費などで金に困っていた被告が、年金アドバイザーとして高齢の客から信用を得ていたことを利用し、2018年ごろから他の顧客の口座からも現金を引き出していたと指摘しました。
愛媛銀行では去年10月に被告を懲戒解雇し、被告が顧客8人からあわせて1930万円余りを着服していたことを公表していました。
被告はこのほか、詐欺の罪でも起訴されています。