「犯罪レベルの気持ち悪さ」大阪万博「ミャクミャクのしずく」キャンペーン開催も「不気味ポスター」に非難轟々

大阪市役所前に設置された「ミャクミャク」のモニュメント。傷は同じ色のテープで隠されていた(写真・馬詰雅浩)

2025大阪・関西万博をめぐり、3月15日から、『いのち、ワクワク。大阪・関西万博グッズを探しに行こう! “ミャクミャクのしずく” プレゼントキャンペーン』が始まった。

期間は3月31日まで。オフィシャルストアとオンラインストアで、公式ライセンス商品を3300円(税込)以上購入した場合、抽選で1店舗あたり、ミャクミャクのしずくの特製クリスタル(50名)、キーホルダー(100名)、ステッカー(400名)が当たるというキャンペーンだ。

だが、このキャンペーンが始まって以降、SNSでは拒否反応が広がっている。

《「ミャクミャクのしずく」完全に動脈と静脈から吹き出る血が気持ち悪い》

《…す、すごいセンスのポスターだなぁ…。箱の中に体液と眼球を入れといたら腐敗し、腐敗ガスで蓋が開いて飛び散ったみたいな図になってる。しかもグッズが「ミャクミャクのしずく」って、その腐敗体液のしずくだろうか。大阪万博って何から何まで何がしたいんだ》

《万博ロゴやミャクミャクに嫌悪感を抱く人は少なくない。特に『ミャクミャクのしずく』は犯罪レベルの気持ち悪さ。一瞥しただけでPTSDを患いそうだ。開幕が近づくにつれ、万博ハラスメントが増長しないか不安だ》

大阪万博をめぐっては、全国共通の図柄入りナンバープレートとして、2022年10月から「万博特別仕様ナンバープレート」が交付されている。

「万博特別仕様ナンバープレート」は、白地に赤い水玉模様のデザイン。赤い水玉部分は、万博のマスコットキャラクター「ミャクミャク」をイメージしたものだ。ナンバーの交付手数料に加え、1000円以上の寄付金を支払うことで、フルカラー版の特別仕様が選択できる。クルマの乗り換えなどで使い終わった後も、不正利用の防止処理をすれば、記念品として手元に残すこともできる。

だが、東京五輪・パラリンピックの図柄入りナンバープレートに比べ、万博特別仕様は圧倒的に不人気。ミャクミャクをイメージした白地に赤い水玉のデザインに、SNSで《血しぶき飛んだみたい》と批判的な声が多く上がっていた。

3月13日には、大阪市役所の正面玄関前に設置されているミャクミャクのモニュメントに、複数の傷がつけられていることが判明。大阪府の吉村洋文知事は同日、自身のXにこう書き込んでいた。

《ミャクミャクのモニュメント(市役所前)が何者かによって破損されました。どんな理由があったとしても、これは暴力行為であり、犯罪行為です。許されるものではありません。残念です》

その後に始まったキャンペーンでも、広がる拒否反応。万博に関しては、つくつぐ歯車がかみ合わないようだ。

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